北鎌倉駅から歩いて4分ほどの「東慶寺」の階段下に、昭和レトロな喫茶店があるのをご存じですか?その名も「喫茶 吉野」。1970年代からずっとこの場所で、地元の人をはじめ北鎌倉を訪れる人を虜にしてきた特別感満載の喫茶店なんです。サイフォンでいれる濃いめのコーヒーと名物の「フルーツケーキ」で優雅な時間を楽しみませんか?
北鎌倉駅からすぐ!お寺のなかにある隠れ家喫茶
JR北鎌倉駅西口から歩いて4分ほど。お目当ての「喫茶 吉野」は、女人救済の“縁切り寺”で知られる「東慶寺」の階段下にあります。
石畳を進むと正面に「Coffee 喫茶」と書かれた案内ボードが見えてきます。ここを境にして、左手奥に見える瓦屋根の一軒家が「喫茶 吉野」で、右手の石段を上った先が「東慶寺」の本堂です。
瓦屋根になんとレンガの外壁。「喫茶 吉野」の特徴のひとつである和洋折衷のモダンな造りは、鎌倉市内にいくつもの建物を残してきた北鎌倉在住の建築家・榛沢敏郎(はんざわとしろう)氏が設計したものなのだそう。
40年以上前から変わらない優雅でレトロな喫茶室
お店が誕生したのは、今から40余年前の1970年代。日本人にコーヒーが浸透し、喫茶店ブームが訪れたころです。そんな昭和時代の懐かしい空気をダイレクトに感じられる店内は、居心地がよすぎてついつい長居をしてしまいがちに。
アンティークの照明など洗練されたインテリアも見逃せないポイントです
優雅な雰囲気の漂う店内奥のソファー席は、ぜひとも狙いたい特等席。やさしい光が差し込む日中ももちろん素敵ですが、非日常を味わうなら夕方がおすすめです。ほのかな照明のなかで過ごすひとときは、特別感が満載。
サンルームは床がレンガになっていてオシャレ♪
こちらは1日中とっても明るいサンルームのテーブル席。庭に咲く四季折々の草花を愛でながらくつろげる癒やしの空間です。ときおりひょこっと野生のリスが現われることもあるそうですよ♪
コーヒーに合わせたい!名物の「フルーツケーキ」
「フルーツケーキ」450円、「ブレンド」600円 ※セットメニューもあります
「フルーツケーキ」は、テイクアウトもできますよ!
お店を訪れたら押さえておきたいのがこちらの「フルーツケーキ」です。“コーヒーに合う・飲み物に合う”をコンセプトに、創業者であるオーナーのご両親と横浜の某メーカーとで開発した、オリジナルレシピを元に作られているのだそう。
干しブドウやオレンジピールなどたっぷりのドライフルーツが入った、ちょっとスパイシー&しっとりとした口あたりの焼き菓子は、一度口にしたら忘れられないおいしさです。
「古きよき喫茶店の魅力を伝える場所に、この『喫茶 吉野』がなれれば……。」と、マスターの吉野さん。お店こだわりのコーヒーは、創業時から変わらずサイフォンでいれるスタイルです。
40年以上前からずっと使い続けているという、北欧を代表するブランド・フィンランドの「アラビア社」のカップ&ソーサーでいただくコーヒーは、昔ながらの濃いめ&渋め。「フルーツケーキ」との黄金のハーモニーをぜひ堪能してください。
今回ご紹介した以外にも、喫茶店には欠かせない「レモンスカッシュ」720円をはじめ、水出しの「アイスティ」670円などドリンクも充実している「喫茶 吉野」。あまり知られてはいませんが、実は“座席の電話予約”が可能なんです!あらかじめ好みの席をキープしてから、お店を訪れてみてはいかがでしょうか!
■喫茶 吉野(きっさ よしの)
住所:神奈川県鎌倉市山ノ内1379
TEL:0467-24-9245
営業時間:10~16時LO
定休日:無休 ※7・12月は2週間の休業あり