40代になると、子どもの教育費も気になるけれど、そろそろ老後のことも気になりませんか? ここでは、50代になる前に考えておきたい「老後のお金」について紹介します。老後資金を準備するためには年月がかかることも多いので、50代以降の計画はとても重要ですよ!
50代になる前に考えたい老後のお金
年々うなぎのぼりに教育費が上昇しやすい40代。当面の教育費のことで頭がいっぱいになりやすい時期ですが、老後の資金についても気にしたいところです。
「教育費が落ち着くまでは老後のことなんて考えられない」という人も多いと思いますが、50代に入ってから急に老後のことを考え始めるのも大変なもの。
ここでは、50代に入る前に考えておきたい「老後のお金」について紹介していきます。準備ができているか、確認してみてくださいね。
1)保険を見直す
教育費が落ち着きを見せ始めたら、ぜひ行いたいのが「保険の見直し」です。
お子さんが幼いうちは、将来の教育費のことを考え保障の手厚い保険に加入していたかもしれませんが、お子さんが成人すれば今までのような手厚い保障は必要ない場合があります。
お子さんが成人するまでの年数と、それまでに必要な教育費などを見比べ、保障が大きくなりすぎていないかをぜひ確認してみてください。
「保険は一度加入したら加入しっぱなし」になっている人が多いのですが、保険というものは、本来、定期的に見直すべきものです。
お子さんの独立は、保険を見直す大きなきかっけになりますので、ぜひ確認を怠らないようにしておきましょう。
また、お子さんが独立したのちは、お子さん自身が生命保険に加入する場合もありますので、お子さんのための保険についても見直しておくとよいでしょう。
2)ローンの終わる時期を確認する
老後の生活を考えるうえで、必ず確認してほしいのが、支払い中のローンを完済する時期です。
住宅ローン、車のローン、教育費のローンなど、さまざまなローンがありますが、そのうち、65歳以降も残る予定のローンはどれくらいあるでしょうか?
定年が延長されつつあるとはいえ、年齢があがるほど、健康上の理由などから働けなくなる可能性もあがっていきます。
65歳以降も支払いの続くローンがいくつも残っていると、万が一何らかの理由で年金だけの生活になった場合に、「年金だけでは生活費が足りない」ということにもなりかねません。
老後にローンを残さなくて済むように、退職金の有無なども確認し、繰り上げ返済の計画を立てるなどの対策を今のうちから考えておきましょう。
3)老後の生活を想像する
仕事に家事に育児にと毎日忙しく過ごしていると、老後の生活を想像することはないかもしれません。
しかしだからといって、老後の生活の方向性も立てていないようだと、どれだけの老後資金が必要なのかを確認することもできませんよね。
そろそろ親の介護が気になってくる頃でもあるので、両親の介護が本格的に必要になったと仮定し、どのような資金が必要か実際に確認してみると、ご自身の老後の生活を考える際の参考になりますよ。
年金の範囲内で利用できそうなサービス、年金だけでは利用できなさそうなサービスなども調べるうちにわかってくるはずです。
その中で、どのような生活を選択したいのかを考え、必要な老後の生活費を割り出していきましょう。
例えばねんきん定期便を見ると将来受け取れる見込み年金額がいくらかわかりますので、年金の予定額が20万円、老後の生活費が月30万円必要だったら、毎月10万円は赤字になるということです。老後の期間が20年なら、必要な老後資金は10万円×12ヵ月×20年=2400万円は老後を迎えるまでに貯蓄が必要と分かります。
そこまでの貯蓄が難しいのであれば、「年金だけで生活するにはどのような工夫をすればよいか」を考えることも有効でしょう。
4)子どもの独立を見据えた計画を立てる
お子さんが独立した後は、どのような生活を送る予定でしょうか。特に、住まいについても一度見直しをしておいた方が良いでしょう。
将来老人ホームなどを希望する場合と、できる限り長く自宅での生活を希望する場合とでは、必要な資金も異なります。
お子さんが独立し、世帯構成人数が少なくなると、広すぎる現在の住まいは売却し、今よりコンパクトな住まいを購入するかもしれませんし、両親の介護のために都会から田舎に引っ越しをするような場合もあるかもしれません。老後に向けてバリアフリーのためのリフォームなどを計画するといった場合もあるでしょう。
お子さんの独立が節目となり、生活スタイルが変わると、今と同じ住環境が必ずしも最適とは限りません。将来どのような生活を送ることがベストと感じるのか、今のうちから確認しておきましょう。
このような将来的な計画も50代になる前から調べておくと、今後の資金計画もさらに立てやすくなり安心できますよ。