学生時代には手に入れられなかった理想のお部屋。新しい住まいの生活では好きな料理を楽しめるキッチン環境に、自分の暮らしと思考を突き詰める時間の中でクリアになったもの選びの基準がありました。「食べて寝て」当たり前の繰り返しが「暮らし」だと話すMさんが目標にする心地よい空間作りについてお話を伺っていきます。
暮らしに合わせて作るインテリア
Mさんが就職をきっかけに探された現在のお住まいは、好きな料理が楽しめるキッチンと、大きめの収納を兼ね備えた空間が特徴的。
「片側の壁一面がスライドレールで収納になっていて、衣類も掛けられるため、収納はここで完結できてとても便利です」
造り付けの収納以外では、Mさん自身が作られた収納アイテムが大活躍、特に重宝されていたのがOSBボードです。
「コロナ禍のおうち時間を使って、いくつか家で使える物を作っていきました。本が大分増えてしまっていたこともあり、SNSで見た軽量ブロックとカットしたOSBボードを重ねて組み立てたのが本棚です」
「ディスプレイスペースとして、コーヒーマシンやスキンケア用品など暮らしの中の主力メンバーを置いています。スペースには余裕があるため、ここに椅子を持ってきてコーヒータイムを過ごすこともありますね」
他にも、お気に入りの器たちがディスプレイとして並んでいました。
「もともとはキッチンに食器もまとめていたのですが、食事時に作る料理を考え、器を選んでからキッチンに向かう工程が好きで、この棚に飾るようになりました」
本棚以外に、お気に入りだと話すベッドスペースでもOSBボードは大活躍。IKEAのベッドベースとマットレスにOSBボードがヘッドボードとしてプラスされています。
「読書用の照明が欲しかったので、OSBボードを置いてクリップ式のスポットライトを付けました。寝る前に本を読む事が多いのですが、ここで読むと1日の終わりが感じられて落ち着きますね」
Mさんのお部屋ではこのクリップ式のスポットライトもキッチンや他の読書スペースで活躍していました。
「クリップ式のスポットライトだと簡単に位置が移動できるので便利です。賃貸だと特に備え付けの照明が決まっている分、生活に合わせて調整が出来て活躍すると思います」
ベッドに座るとお部屋全体を眺めることが出来ます。
「ここがお部屋の特等席ですね。ここからの眺めも気に入っています」
買ってよかったと話すAnkerのプロジェクターをセットすると、収納のスライド扉がスクリーンとなり、綺麗に映像が投影されました。
「テレビはあまり見ませんが、映画はよく見るので両方の白壁に映して愉しんでいます。プロジェクター自体がとてもコンパクトで、移動や収納がしやすいため一人暮らしの賃貸の方でもおすすめです」
OSBボード以外にもダイニングテーブルは天板と脚をそれぞれ購入し組み立てられたもの。
「天板はホワイトスプルース色の塗装を塗って完成させました。コンパクトですがPC作業にも食事をするのにもちょうどいいサイズです」
「お部屋のスペースに合わせて作ったため、人を招いた時は対面で食卓を囲めるように。ワークスペースとして使う際には壁を正面に座り、集中して作業に取り組める場所になりました」
住まいに合わせて作られたインテリアはどれも、お部屋に馴染んで使い勝手の良い物ばかり。
「どれも作ったとも言えないほど簡単なものですが、自分の部屋の大きさや生活にあった使い勝手の良いものばかりです。コロナ禍で材料を運ぶのも大変でしたが、取り組めて良かったと思いますね」