当たり前の繰り返しを楽しむ
暮らしとは「食べて寝て」当たり前の繰り返しだと話すMさん。そうした繰り返しの中心となる住まいだからこそ、その空間づくりにも意識をされているのだそう。
「当たり前の繰り返しを、自分の好きな物に囲まれて過ごしたい。心地の良い空間で過ごしたい。といつも思ってます。」
「難しいことは考えず、暮らしてみて心地が良いか。目で見て心地良いか。そうした観点を持って買うものや、買ったものを置く場所を決めています。ただ使いづらいとそれはそれで使わなくなってしまうため、実用的かつ美しいものというのが判断基準ですね」
大人になり、少しずつ自分の嗜好が明確になっていく中で、手に入れるものと手放すものの基準も明確になっていったと話すMさん。
「自分の持ち物も把握できる範囲内で、物を持ちすぎないということも意識してます」
「食べる」の元になるキッチンは料理好きのMさんにとってお気に入りのスペースの1つ。
「学生時代から料理は好きだったのですが、その頃のキッチンは狭くて、作業にストレスを感じることも少なくありませんでした」
「今回のキッチンは作業面が広くなった分、より料理も楽しめるようになり、キッチンにいる時間も長くなりましたね。その分、使いやすさも意識して、少しずつ収納も工夫していきました。特に便利なのはマグネットパネルです」
「キッチン用品を引っ掛ける製品がつけられるので、料理中に手を伸ばせば、ぱっと調味料やキッチン用品が取れて便利ですね」
収納スペース自体も広く設けられており、吊り戸棚には鍋など大型の調理器具を収納。ラベルが見えてしまうのが苦手ということで、視界に入って気になるものはキャビネットに入れられていました。
Mさんの暮らしに食事や睡眠と合わせて外せないのが読書。ライフスタイルの中で、テレビ台からはテレビが無くなったもの、その分、お気に入りの本や雑貨が代わりに並べられていました。
「学生時代から読み続けている本もたくさんあるので、目に入る場所にあるとなんだか安心しますね。ここに椅子を持ってきて、夜はお酒とともに読書時間を過ごすこともよくあります」