阿蘇の新たな観光スポットとして人気の「ASO MILK FACTORY」は、世界的な賞を受賞して注目された牛乳「ASO MILK」で知られる「阿部牧場」のフラッグショップ。新鮮なミルクを使ったお菓子やスイーツ、併設するカフェやレストランで味わえる絶品グルメなど、はずせないポイントをたっぷりご紹介します。
「ASO MILK FACTORY」はどんな施設?
オリジナル商品や阿蘇みやげが幅広く揃うショップ
「ASO MILK FACTORY」は、「ASO MILK」で知られる「阿部牧場」のフラッグシップショップとして、2021年10月にオープンしました。
「ASO MILK」は道の駅など阿蘇市内の各所でも販売されています
「ASO MILK」は、国際味覚審査機構で日本初、最高峰の三ツ星を獲得したオリジナルブランド。「牛とともに真っすぐに」「牛づくりは草づくり、草づくりは土づくり」をモットーに、阿蘇の大地に育まれた自然な甘さをもつ牛乳です。
「ASO MILK FACTORY」はオープン当初から話題を集め、週末ともなれば多くの観光客でにぎわいを見せています。ショップやレストランのほか、チーズ工房、スイーツ工房、カフェを併設し、「はな阿蘇美」最大の魅力であったバラ園も今まで通り楽しめます。
“美味しい”が並ぶショップで阿蘇みやげをGET。チーズの量り売りも
牛乳やチーズのショーケースを囲むように多彩な商品が並ぶ
ショップでは、「ASO MILK低温殺菌牛乳」や「のむヨーグルト」をはじめ、それらの乳製品や自家製チーズを使ったスイーツを販売。阿蘇の銘菓や名産などのおみやげ品も豊富に揃っています。
「ASO MILK低温殺菌牛乳」210円~、「のむヨーグルト」250円~
阿蘇高菜漬けなど、阿蘇ならではの郷土の味も
ウォッシュ540円、セミハード918円、青カビ540円(各100gあたり)
自家製のナチュラルチーズは量り売りをしていて、ショーケースには外皮を塩水で洗いながら熟成させる「ウォッシュチーズ」や、長期熟成させることで旨味を凝縮させた「セミハードチーズ」、ドルチェとピカンテの2タイプを楽しめる「青カビチーズ」など自慢のチーズたちが。チーズはそれぞれに個性があるので、食べたことがない、どんな味かわからないという人は、スタッフに気軽に尋ねてみましょう。
搾りたてを出来たてへ。スイーツ工房とチーズ工房を見学
バウムクーヘンの製造風景
「ASO MILK FACTORY」にはスイーツ工房が併設され、ショップの窓からは「ASO MILK」を使ったバウムクーヘン「ASO MILKUCHEN」を焼く工程を見学できます。
「ASO MILKUCHEN」。左がソフトタイプ、右がハードタイプ
オリジナルのおみやげとして人気の高い「ASO MILKUCHEN」は、ハードタイプとソフトタイプ(各1600円)の2種類。白い焼き上がりのソフトタイプは、独自配合した生地にしっかりと空気を含ませて焼くことで軟らかく、ふんわりとした食感。ミルクの風味とほどけるような口当たりが特徴です。
一方のハードタイプは、古くから伝わるバウムクーヘンの原型をイメージしたものだとか。表面は香ばしく、中はしっとり。噛むほどに小麦の香りや甘味、発酵バターの風味が楽しめます。
「チーズスティック」550円と「阿蘇の草原 とぶ牛クッキー・仔牛瓶入り」550円
そのほか、卵を使っていないミルククッキー「阿蘇の草原 とぶ牛クッキー」やスパイスを利かせた「チーズスティック」などの焼き菓子も直営の工房で丁寧に作られています。
ちなみに、牛が赤いマフラーを巻いているのは、寒さの厳しい阿蘇で牛たちが風邪をひかないようにするためだとか。牛への深~い愛情の表れなのです。
モッツァレラチーズの製造工程
同様に、チーズ工房も見学することができます。この日作っていたのは、モッツァレラチーズと“さけるチーズ”として知られるストリングスチーズ(各540円)。
ストリングスチーズ作りは伸ばして、畳んで、を繰り返すことで繊維状のチーズに!
熱いチーズを何度も伸ばす製造工程に大人も子どもも興味津々。みな思わず足を止めて見入ってしまいます。
搾りたての牛乳をすぐ加工し、出来たてのスイーツやチーズへ。「ASO MILK FACTORY」の美味しさは、牛乳の生産からそれを使った商品の製造、販売までを一貫して行えるからこそのものなのです。