2児の母の筆者。育児は既に10年以上ですが、未だに子どもへの声かけで悩ましく感じることが多々あります。今回は独自コミュニティ組織「saitaコミュニティラボ」にて、子どもへの声かけで実際に失敗したことを大調査。ママたちが子育てで気をつけていることもご紹介します。
子どもへの声かけで失敗したことのある人は7割以上
わが子には「元気でいてくれれば充分」とは思いながらも、ついつい愛情を持っているからこそ口うるさく注意をしてしまう経験がある方は多いのではないでしょうか?
今回saitaコミュティラボでは「子どもへの声かけについて」アンケートを行いました。
「子どもへの声かけで失敗したと反省したことはありますか?」という質問に対して、75.3%の方が「はい」と回答されています。実際に皆さんの声かけの失敗談などを詳しく伺いました。
「失敗した」と思う子どもへの声かけとは?
実際に皆さんが失敗したと感じている声かけはどんな声かけなのでしょうか?
人と比べてしまった
『スイミングに後から入ってきた子に抜かれてしまい、努力が足りないからだと比べるような叱り方をしてしまった』
『お兄ちゃんはすぐにできたのに、など兄弟で比べてしまった』
ついできる子と比べてしまうこと、ありますよね。大人でも人と比べられるのは不快ですし、自信を無くしてしまいます。比べられることで「自分なんてダメなんだ」と自己肯定感が持てなくなり、比べられた相手を嫌いになって兄弟仲にも影響がでてしまうこともあるようです。
つい言ってしまいたくなるときもありますが、ここはぐっと我慢すべきだったと後悔する意見が多かったです。
感情的に怒ってしまった
『疲れていたので感情そのままに怒鳴り散らしてしまった』
『どこが悪かったのか子どもには伝わらないくらい、ただ怒ってしまった』
忙しい日々を送っていると、つい余裕がなくなり、感情的に子どもを叱ってしまったという意見も多かったです。
親も人間ですから、イライラしたり感情がコントロールできないことはありますよね。筆者も忙しくなってくると、つい口調もきつく怒ってしまうこともあります。そんなときは気持ちが落ち着いてから、感情的に怒ってしまったことをきちんと子どもに謝罪して、どこが悪かったのかゆっくり確認しあう作業をするようにしています。
世話を焼きすぎてしまう
『話を聞いてあげずに、親の意見で一方的に決めつけてしまった』
『何でも先回りしてやってあげてしまった』
子どもの話をしっかり聞かずに決めつけてしまった、子どもが失敗しないように先回りして叱ってしまう、という意見も目立ちました。
子どもの力を信じてあげたいと思いながらも、つい過干渉気味に手をかけてしまうこともありますよね。
声かけで失敗したと感じることは「人と比べる」「感情的に怒る」「過干渉してしまう」がとても多かったです。
皆さんそうした失敗から、今はそういった声かけをしないように気をつけているという意見が目立ちました。
子どもへの声かけで気を付けていること
失敗したと感じる上記のことのほかにも、ママたちが日ごろからお子さんへの声かけで気を付けていることを伺いました。
否定的な言葉は使わない・褒めて伸ばす
『否定的な言葉を使わない』
『小さなことでもできたら褒めまくる』
子どもに注意したくなったときは、「肯定形」に変換してから声に出すよう心掛けているそうです。
例えば食卓では「好き嫌いしないで」ではなく、「出されたものは全部食べようね」など変換するそうです。確かに否定的に言われるよりも前向きにイメージすることができるので、やってみようという気持ちになりやすいですよね。
そして、できたらたくさん褒めてあげる。余裕がないときは難しいのですが、意識するだけでも違うと思います。親も子もイライラせずに気持ちよく過ごせますよね。
自分の頭で考えさせる
『なるべく先回りせず、自分で対処できるような声かけにとどめる』
『ゲームの前後、どちらに宿題をやったらいいか。子どもに選択肢を持たせて考えさせる』
親は子どもが困ったら可哀想と、ついつい手を焼いてしまいがちですが、大人になって対処できなくなるよりは、子どものうちから失敗に対応できる力を身に着けて欲しいと心を鬼にしている方も。子どもの意見・やり方をまずは聞いてあげ、自発的に動けるように気を付けているそうです。