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頭痛、倦怠感…その不調、“気象”のせいかも? 予防&改善方法を専門家が伝授

ライフスタイル

なんとなく調子が悪い…という人の中でも天気の変化によって症状が現れる人は、「気象病」に注目を。気象病は、近年、広く知られるようになり、その呼び名を聞いたことがある人も多いのでは? どんな気象条件で、どういう症状が現れるのか。また、改善方法など、気になるあれこれを専門家に聞きました。

気象病の症状をケアする

気象病の症状が現れた時は、症状を和らげるためのマッサージやストレッチを取り入れて。辛い場合には無理せず薬を飲みつつ、ケアで補おう。

1、片頭痛と緊張型頭痛をケアするマッサージ

片頭痛は吐き気や嘔吐を伴う場合も。和らげるには、顔まわりにある咬筋と内側翼突筋をほぐすこと。一方、緊張型頭痛は頭を締めつけられるような痛み。眼精疲労が関係していることが多く、こめかみを中心にマッサージ。

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【1】咬筋 食いしばった時に硬くなる咬筋をマッサージ。頬骨の下に人差し指、中指、薬指を当て、内から外へ押しながら回す。

【2】内側翼突筋 頬骨の下に縦に走る筋肉。3本の指は【1】と同じ位置に置き、下から上へ、上から下へ、軽くポンポンと押す。

【3】こめかみ 緊張型頭痛で最も痛くなりやすいのがここ。指を広げてこめかみから眉上あたりに置いたら、小さく円を描く。

2、めまいをケアするストレッチ

気象病の症状として、頭痛の次に多いめまい。対処法としては、首の後ろと上半身のストレッチが効果的。首の後ろの筋肉がギュッと収縮するのを感じるのがポイントで、あまり無理せず、少しずつ練習してみよう!

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うつ伏せで、両手を浮かせる。頭と両脚も床から離し、首の後ろの筋肉が収縮するのを意識しながら、上半身を持ち上げる。

体幹に力を入れて、息を吸いながら体を右側に45度ほど回転させる。その姿勢のまま数秒キープ。反対も同様に行う。

息を吐きながら、体をうつ伏せに戻す。手や頭、脚を床につき、全身の力を抜いてリラックス。心地よい疲れを感じよう。

久手堅 司(くでけん・つかさ)先生 内科医、せたがや内科・神経内科クリニック院長。「気象病・天気病外来」を立ち上げ、5000人以上を診療。近著は『気象病ハンドブック』(誠文堂新光社)。

※『anan』2022年11月23日号より。イラスト・Knty 取材、文・保手濱奈美

(by anan編集部)

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