今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
無に親しむ
今週のみずがめ座は、華やかさと哀れさで自身を染め上げていこうとするような星回り。
『死と生を通へる使者の寒鴉(かんがらす)』(三好潤子)という句のごとし。
この「寒鴉」とは幼い頃からつねに病気がちで、片足を死の世界につっこみ続けてきた作者自身の自画像でもあるのでしょう。弱っているいのちを振り絞り、あらゆる情熱を句作へと集中していたからこそ、作者は健康人より優れた創作力を発揮できたのかも知れません。
あなたもまた、自身の身近にある「無色の世界」に改めて焦点を当て、限りある命をいかに燃焼すべきか問うてみるといいでしょう。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
やんわりと〇を描く
今週のうお座は、方舟ないし宇宙船にせっせと乗り込んでいこうとするような星回り。
人類学者の石倉敏明は、これまで「同一性」の枠内で語られてきた物語をハイブリッドなものへと書き換え、「共同体」という概念を刷新するべく「Cosmo-Eggs | 宇宙の卵」という展示を企画しました。
その中核的位置づけにあったのは、美術家の下道基行が沖縄で撮影した「津波石」の映像作品。石倉は「津波石とは異なるものの集合体、あるいは共異体という開かれた全体性のモデルを示すのにうってつけなミクロコスモス」で、「具体的な共生と共存のイメージ」と「まだ生まれていない世界像」とを同時に託すことのできるものなのだとも述べていました。
あなたもまた、そうした雑多なものが自然と額を寄せあえるような場に自身を近づけていくか、みずから接近していくことがテーマとなっていくでしょう。
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