日本が誇る旨み食材「昆布」。昆布を使った調理法「昆布締め」は、食材と昆布の旨みが出会うことで、さらに上品なおいしさを生み出す、シンプルながら最高の料理でもあります。どこのご家庭にでもある食材を使った、変わりダネ昆布締めをご紹介します。
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究極の旨み食材「昆布」で昆布締め
和食が世界で注目され、"UMAMI(旨み)"や"DASHI(出汁)"も世界で広く認識されるようになってきました。
出汁を取る以外にも、日本に古くから伝わる昆布を使った調理法が「昆布締め」。食材を昆布で包み、時間をかけて旨みを含ませることで、素材本来の味を生かしつつ、さらに上質な味わいに変化させる技法です。
今回は、家にある材料で簡単にできる、変わり種昆布巻をご紹介します。
「半熟卵の昆布〆」の作り方
まずはどこのご家庭にもある卵を使った、お手軽昆布締めからご紹介します。お弁当のおかずやおつまみにぴったりですよ♪
材料
・昆布…1~2枚
・卵…お好みの量
下準備
卵は好みの固さにゆでて皮をむいて準備してください。
作り方
昆布をさっと水にくぐらせ、まな板などに広げてしばらく置いてやわらかく戻します。
水につけたままにすると旨みが溶け出し、戻しすぎる原因にもなるので水にくぐらせるだけで充分です。
昆布の厚さによって水分量・時間は多少異なります。しなやかになる程度まで時間を置きます。
ラップを広げて昆布を並べ、ゆで卵を並べます。
昆布で卵をくるりと包み、さらにラップを巻いて昆布と卵を密着させます。
このまま冷蔵庫でひと晩置きます。
上:昆布締め前
下:昆布締め後
昆布締めまえとあとでは、明らかに色が変化しているのがわかります。昆布に接していた部分の水分がなくなり、表面に凹凸が現れています。
たまごが湾曲しているので、昆布と密着させるのがなかなかむずかしいんですが、ラップでしっかりと包んでくださいね。
昆布の旨みと塩分が半熟卵にベストマッチ!
昆布締めすることによって、卵独特の硫黄臭さが抜け、とても食べやすくなっています。
昆布に含まれる塩が卵に移り、ほんのりとした磯の香りが……♪ 塩をつけなくても十分おいしい昆布締め卵は、細かく刻んでサンドイッチの具材にしたり、お弁当のおかずにも使えそうです。