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読んでよかった本大賞2022~独断と偏見を添えて~

皆さまお久しぶりですchiyuです🌷

やっと期末試験が終わり、記事に着手できるようになったのですがさすがに年の瀬も年の瀬ですね。
年内最後の投稿がこんなにバタバタになるとは思わず…12月初週の自分を殴りたい。

この1年を振り返ると、今年は三度の飯より本!エンタメ!という感じだったので、今回は2022年に読んで「これは!」と思った本たちを選んだ【読んでよかった大賞】をしてみようと思います。
※完全に私の好みで選んでいます。初版が今年ではない本もあります。異論認めます。へえ~これ面白いんだって思うぐらいで流してくださいませ。

ああやっぱり好きだよ部門【クジラの彼】

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初手から全然新刊ではないのですが。有川ひろさんの「クジラの彼」を選びました。
というのも私、有川さんがすごく好きで。
特に男女が出会って恋愛関係に発展していく過程の描き方がすごく好きなんですよね。心情が正直にそのままに描かれていて、会話1つ1つの言葉の選び方にも心を配るような、繊細さを持った登場人物のやりとりが良いなぁと思います。(個人的に有川さんの他の作品も含めてのお気に入りポイントは、彼女の立場から見たなんでもソツなくこなす気配り上手な彼の描写ですかね。勝手に理想のタイプのハードルを上げてきます。)

「クジラの彼」は、6つの短編で構成されています。物語の主人公はどれも自衛官。全て、男前でかわいい彼女たちのラブコメです。
個人的に有川浩さんの好きな部分が抽出されたような短編集なので、終始にやついてました。私もこんな出会いをしたい、とか軽率に思ってしまう。

「既刊なのでここで今更紹介するのもなんだかな」という想いを上回る「やっぱり好きだわ~」だったので紹介させていただきました。薄いのでさらっと読めます。あまり読書をしない方も是非。

読み終えてどっしり来る部門【汝、星のごとく】

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凪良ゆうさんの「汝、星のごとく」を選びました。
凪良ゆうさんといえば今年映画にもなった「流浪の月」が有名ですね。「汝、星のごとく」や他の作品もそうですが、定型に縛られない愛のかたちをすごく考えさせられます。

この作品は島で出会った高校生の男女の恋愛、人生の物語。主人公2人は苦しい家庭環境で育ち、お互いがお互いにとって痛みを分かり合える大事な存在になります。

読んでいてたくさんの矛盾に心が痛くなりました。想いと行動・状況が逆行していて、願いだけ強く存在していて周囲の環境が全く追いつかないのが辛い。
どうあがいてもゴールは分かっているのにそこにたどり着くまでの過程がキツすぎて…。すれ違っていくのが切ないです。何がしたいのかが見えたと思ったら手を伸ばして届きそうなところですっと目の前から消えていく。掴めそうなところまできて、波がさっと引いていく。そんな感じです。はあ、現実って難しい。
生きることを直視させられた1冊でした。分厚いですが、これは読む価値あります。

心も身体も甘くなる部門【スイート・ホーム】

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原田マハさんの【スイート・ホーム】をセレクトしました。
文庫本は今年でた初版です。

物語の舞台は阪急沿線の小さな洋菓子店。そこに関わる色々な人の立場から、変わりゆく季節の中にある温かい絆を描いています。
淡々と、日々の暮らしの中にある小さな幸せを大事にして生きる人たちが素敵です。こんなふうに優しさの中で生きたい、こんな家庭を持てたらいいなぁと憧れること間違いなし。
この本のお気に入りポイントは、洋菓子店ならではのきらきらした描写。茶色ではなく「チョコレート色」キンモクセイを「みかん色の小さな花」など、作品の随所に宝石みたいに散りばめられた表現が好きです。お店やケーキなど、読みながら本当にバターの香りがしてきそうでした。1冊読み終えると、ケーキを食べたくなるかも。

悪い人は1人もいません。とにかく温かく、幸せな気持ちになる優しい物語。疲れた心を癒してくれる1冊です。

一流の女性に憧れちゃう部門【コスメティック】

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林真理子さんの「コスメティック」です。
化粧品のPRの仕事をする女性の、キャリアと恋愛模様を描いた物語です。業界の暴露本とも言われたらしく、化粧品業界のPRのあれこれが分かって、たまたま手に取ったのに「気づいたら業界を学べちゃった」1冊でした。
時代背景がほんの少し前なので、作中に出てくる施策や状況に多少現在とのギャップがありますが、これを読んで化粧品業界に興味が湧く人もいるかも。

フランスに本社がある化粧品会社のPRで働く主人公の美意識はかなり高く、同時に周囲の人間の外見への評価もある種辛辣です。でもそんなシビアな判断を下せるくらい身体の隅々までケアを徹底しているので、一流の女性とはこの人のことだと痛感させられます。
「仕事と寝れる」ほど働いて働いて働いて生きがいを得る主人公の仕事ぶりは、ただの賢く美しい女性像を覆すもの。華やかなPRの世界の裏側をのぞき見できたような感じがして、得した気分になりました。

番外編:今年のときめいたアルバム大賞は【red velvet】

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私はとりあえず何でも収集癖ありのミーハーです。なので推しグル以外にも欲しいアルバムは集めています。
家に届いて段ボールを開けるとき、トレカを開封するときはわくわくが止まりません。

アイドルの最高に可愛くて美しい瞬間を紙面に収めていつでも見られるのって最高じゃありませんか?スマホでも画像は手に入るかもしれないけれど、やっぱりフォトブックやポストカードはまた別腹なんですよね(笑)

今年はライブ参戦費用もあったので昨年よりアルバム購入は控え気味だったのですが、複数のグループのアルバムの中で一番ときめいたのは、red velvetの【Feel my rhythm】でした~🎊

バレエ、クラシックの世界観の中にカラフルな花や庭園風景が入ったデザインもめちゃめちゃ可愛いし、表紙もフォトブックもエレガントでシックとキュートがかなりツボです。
ポスターは珍事件により父に絵踏みされて0価値になってしまった(父に悪意はなかったので許すしかない)ため飾っていませんが、インテリアとも馴染みやすく、部屋に飾ってもヲタクヲタクしないところもさすがレドベル!です。

今回語らなかった、次点作品をいくつか挙げます!
・農ガール、農ライフ
・凍りのくじら
・彼女たちの場合は
・サブスクの子と呼ばれて
などなど

ド素人の感想にお付き合いいただきありがとうございました💦
年末に怒涛の投稿ラッシュなのでまたすぐ投稿します。次の記事でお会いしましょう~✋

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