節分は、豆まきや恵方巻で親しまれている日本の行事。この記事では、節分の意味や恵方(方角)、正しい豆まきの方法についてをご紹介します。節分の日に飾りたい、おすすめのインテリア雑貨もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
節分とは?意味と歴史
節分とは、鬼をはらって新年を迎えるための行事です。実は、2月の立春の前日に加え、5月の立夏、8月の立秋、11月の立冬のそれぞれ前日も節分にあたり、1年に4回存在します。
中でも旧暦で1年の始まりとされていた立春は最も重要で、今でいう「大晦日」のことを指すようになりました。新しい年の始まりに向けて厄や悪いものをはらいたいとの思いから、豆まきなどの儀式を行うようになったといわれています。
2023年の節分はいつ?
節分といえば、2月3日という認識の人も多いはず。しかし、実は節分の日は毎年決まった日ではありません。現在では、節分の日=“立春前日”とされていますが、立春の日付は年により異なるため2月3日とは限らないのです。
1年は365日といわれていますが、地球の公転周期によって1年あたり約6時間の端数が出ます。4年経つとほぼ1日分となるこの誤差を、4年に一度のうるう年で調整しているのです。それによって立春の日も、うるう年が来るたびに前後するという仕組みです。たとえば、次のうるう年は2024年ですが、翌年2025年の節分は2月2日となります。
2023年の恵方(方角)は?
2023年の恵方、方角は「南南東のやや南」です。
恵方とは、その年の福徳を司る歳徳神(としとくじん)という神様がいるとされている方角のことで、恵方に向かって事を行えば、何事もうまくいくといわれています。
節分の日に豆まきをする理由
節分といえば「鬼は外、福は内」という掛け声とともに行う豆まきが印象的ですよね。もともと「豆」は、鬼の目のことを指す「魔目」を滅ぼすという意味の「魔滅」という漢字があてられることもあり、鬼を追い払うことができると信じられてきました。そのため、邪気払いのために豆まきが行われるようになったといわれています。
正しい豆まきの方法
豆まきの正しい手順や作法をご紹介します。
1. 豆を準備する
まず、煎り豆を用意したら神棚に供えておきます。
2. 豆は夜にまく
豆まきは夜に行うことが適しているといわれています。鬼や邪気は夜にやってくるとされるためです。
3. 家の奥から豆をまく
家のすべての戸や窓を開けたら「鬼は外、福は内」の掛け声とともに豆まきのスタート。豆まきは家の一番奥の部屋から玄関に向かって豆をまきましょう。まいたら都度、戸や窓を閉めていきます。最後に玄関から外に豆をまいて玄関を閉め、終了です。
4. 年齢よりひとつ多く豆を食べる
豆まきが終わったら、1年の無病息災を願って、まいた豆を自分の年齢よりひとつ多く拾って食べましょう。ひとつ多く食べるのは、新しい年の厄払いであるためです。
地域で異なる節分行事
節分の行事には、地域によって特色があります。そのひとつが豆まきの掛け声です。たとえば、古くから鬼神をまつっている地域であれば「鬼は内、福は内」といった掛け声もあります。また、まく豆の種類にも地域によって違いがあります。豆は大豆が一般的ですが、北海道や東北、九州の一部地域では落花生をまきます。