今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
忘却から醒める
今週のみずがめ座は、思いがけない事態において不安が触発されていくような星回り。
鎌倉時代に書かれた『方丈記』には、飢饉や天災、疫病に苦しみ喘ぐ人びとの様子が克明に描かれていましたが、1945年3月の東京大空襲のただなかにあった作家・堀田善衛は、そんな記述の中に自身の戦中体験を再発見していったのでした。
「断裂、亀裂、裂け目そのもの、裂け目それ自体、地震のくだりの言葉を使うなら、『土裂けて』の、その裂け目自体の上に、というか、裂け目のなかに、というか、とにかくそれ自体のところに在らせしめられたものの思いが、すなわち『浮雲の思ひ』なのであった。新都、すなわち新たなる日本についてのイメージ、あるいはその期待に具体性を付与できる人ならば、決して『浮雲の思ひ』などをなす筈はないのだ。」(『方丈記私記』)
あなたもまた、断絶のなかでみずから「浮雲」となっていくような思いを体感していくことになるかも知れません。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ダウナーでいこう
今週のうお座は、一歩進んで二歩下がっていこうとするような星回り。
『跳びあがることなくスケート終へてお茶』(野口る理)という句のごとし。苦しい練習や、ケガや失敗などの高いリスクをとって華麗な技を決め、きらびやかな脚光を浴びることをよしとする人生もあれば、何ごともなく平面を滑りおりては、平和にお茶をすすり、茶飲み話に花を咲かせる人生もある。
そうした穏やかなしあわせを味わうことで、ついつい「ドラマチックでなければ人生じゃない」とばかりに快楽志向に歪んだ脳みそを解毒していけるのも、俳句や占いに共通した効用なのかも知れません。
あなたもまた、ベタな王道を追いがちな人生に遊びを持たせるべく、自身の日常をネタ化してみるといいでしょう。
isuta毎日占い(毎日朝8時更新)
isuta恋愛占い(毎月1日、15日朝10時更新)
isuta週間占い(毎週日曜日夜22時更新)
isutaの運勢グラフ(毎月1日朝8時更新)