女性に多いむくみや冷え。長時間座った後は、足腰のだるさを感じたり、靴がきつくなる人も多いのでは。実は毎日のちょっとしたセルフケアやアイテム選びで、簡単に予防やケアができます。今回は、むくみや冷えの原因と解消法をお伝えします!
むくみが起こる原因は?
みなさんが冷えむくみを感じるのはどのあたりでしょうか?手足、腰、首、お腹など人によって気になる箇所は様々ですが、中でも下半身の冷えやむくみが気になる方はとても多いようです。足腰の冷えやむくみは悪い姿勢や運動不足など血流の悪さから、特に下半身から心臓に戻っていく静脈の流れが滞るとおこります。歩いたり運動したりして筋肉が伸縮することで、血液が重力に逆らって心臓に戻るのを助けてくれますが、長時間のデスクワークや長距離移動で座りっぱなしだったりすると、足腰がだるくなったり、靴がきつくなったりするのはこのためです。
アイテム選びを見直し、セルフケアで整えよう
腹部の締め付けの強い下着やタイツ、洋服も血流や深い呼吸の阻害につながります。冷えやむくみが気になり、ウエストやおなかにゴムの跡がくっきりついている場合はサイズ選びを見直してみましょう。ヨガの練習のときのウェアも呼吸がしやすいか、くっきり跡がついていないかが選び方のよい指標になります。
毎日のセルフケアとしては、身体の下から上にむかってさすりあげるのを習慣にしてみましょう。トイレが近い、尿漏れがあるなど腎臓、膀胱にトラブルがあるときも冷え、むくみがおこりやすくなります。足裏には腎臓、膀胱など水分代謝にかかわるツボもあるのでむくみや冷えが気になるときは足裏をよくもむのも◎足裏をもんだら、足首からふくらはぎへ、ひざうらからおしりへ、腰から背骨の両サイドへと言う感じで下から上に向かってこすりあげます。寝る前のベッドの中で、トイレにたった時に。冷えむくみを感じたときいつでも。入浴中にもおすすめです。
腕の付け根をほぐすワーク
寒い時期は肩周りも縮こまり、歩く際の腕の振りも小さくなってしまいがちですが、腕の振りが小さくなってしまうと歩く際の歩幅も小さくなってしまいます。試しに腕をぴったりと体側につけて振らずに歩いてみてください。次に腕を気持ち良く降って歩いてみましょう。
後者の方が自然と一歩が大きく、すっと歩けるのを感じとれたでしょうか? この自然にという感覚はとても大切で、ただ無理に大股で歩くのは身体、とくに前ももやふくらはぎのりきみにつながるのできちんと身体をゆるめるのがとても大切。ヨガやセルフケアは寒い冬の縮こまりがちな身体の味方です。ここでわたしが、自宅やヨガクラスなどで毎日行っている簡単なワークのひとつご紹介します。
1.まず、片方の腕の付け根の背面側をもう一方の手で、痛くない範囲でしっかりつかみます。
2.つかんだら、肘でできるだけ大きな円を描きます。10回くらい回したら反対回しも同様に。終わったら反対側の腕も同様に行います。
腕の付け根が固くなると肩甲骨周りの動きが悪くなったり、ひじや肩に余分な力がはいりやすくなります。身体はつながっていて、肩関節周りもゆるめることで股関節周りにも影響を与えます。寒い時期の防寒はとても大切ですが、必要以上に厚着になってしまうと身体の動きが小さくなりがちです。寒い冬こそ、身体をゆるめて気持ちよく動き、身体を内側からあたためてむくみや冷えに負けない身体作りをしていきましょう。
教えてくれたのは…仁平美香さん
月経血コントロールヨガ、産後ママのためのメンテナンスヨガ、体軸ヨガ講師養成スクールティーチャー、セラピスト、栄養士。一般社団法人日本ホリスティックヘルスケア協会理事。女性のためのヨガ協会代表。女性のためのイベントYOGAWOMANにて講師を担当する他、企画運営にも携わる。「カラダをゆるめてこころを整えるはじめての月経血コントロールヨガ」「医師もすすめる血管美人ヨガ」等著書多数。雑誌・WEB等コラム監修も行う。
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