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[京都の老舗]「鳩居堂」で手に入れたい、とっておきの京みやげ

旅行・おでかけ

京都、寺町に360年間店を構える「鳩居堂(きゅうきょどう)」。ロングセラーとなる筆ペンや便箋を持っている人も多いのでは?メールやスマホアプリで簡単に会話が交わせる時代だからこそ、大事なことは直筆で伝えたい。そんなときに頼れるお店です。そして、宮中から伝えられた一子相伝の秘法とは?

京都のアーケード商店街「寺町専門店会商店街」に向かい合う2軒の鳩居堂

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修学旅行生たちにも人気の「寺町京極商店街」は三条通から四条通の間を南北に通るアーケード商店街。若者たちであふれる商店街は、三条通を境に名前を「寺町専門店会商店街」と変え、ぐっと大人びた雰囲気になります。筍と松茸のお店、民族楽器専門店、ギャラリーに額縁販売店……多種多様な商店が立ち並ぶ中に、老舗「鳩居堂」の本店はあります。

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「鳩居堂」の歴史は古く、2023年で創業360年。2020年にリニューアルオープンした際には、もとあるお店と向かい合うように新しい「鳩居堂」がオープンし、現在「寺町専門店会商店街」では、2つの「鳩居堂」に出合うことができます。両店舗とも瓦葺きの平屋建て。新店舗では商品の販売はもちろん、座ってお茶が飲める喫茶スペースが設けられています。

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かつて本店の屋根で店を見守ってきた双鳩(そうきょう)の鬼瓦は、いまは店内で大事に飾られており、目線の高さで見ることができます。店内を探すとこの鬼瓦をモチーフにした商品もありますよ。

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さて、「鳩居堂」といえば、どういうイメージをお持ちでしょうか? 手紙を書くときの筆や紙を専門とする店といった印象をお持ちの方もいるのでは?

鳩居堂、一子相伝の調香法を生かした香りのおみやげ

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実は「鳩居堂」のルーツは、「薬種商」。寛文3年(1663)から現在の場所で商いをスタートさせ、漢方薬や薬の原材料などを取り扱っていました。漢方薬の原材料には「お香」と共通するものが多かったことから、薫香や線香を製造・販売するようになったそうです。

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そして、さらに「鳩居堂」のお香には特別な秘密があります。それは、明治10年(1877)、時の大政大臣・三条実美(さんじょうさねとみ)から伝授された「名香の秘方」。平安時代から宮中でのみ伝えられてきた秘密の調香法のすべてを「鳩居堂」のみが受け継ぎ、一子相伝、漏らすことなく守り継がれています。

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左から「てふてふ」100g 1650円、「さくら」75g 1320円、「舞衣」75g 2750円

そんな「鳩居堂」のお香の中で、普段使いにおすすめの商品をご紹介いただきました。長さ14cm、17種類の香りから選べる「ご家庭用 お線香」。

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「趣味のお香 草花の香り」 ラベンダー1210円、ジャスミン770円(いずれも長さ6cm 20本入り)、香立 「鳩居堂インセンスホルダー」990円、「香皿」2970円

草花、香水、果実などの香りが揃う長さ6cm、20本入りのシリーズは、好きな香りを2つまたは3つ詰め合わせられる「ギフトボックス」165円も用意されていて、贈り物にも最適です。

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「ディズニーインセンス」 各1320円

コラボ商品として人気なのが、ディズニーのお香。ミッキーマウスをはじめとした5つのキャラクターの香りがありました。

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新館に移動して、ご紹介いただいたのは洋風のパッケージが上品な「サッシェイ」。9種類の香りから選べ、価格は330〜550円とお手頃でかさばらないので、おみやげを渡す相手が多いときに重宝しそうです。

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「サッシェイ」ラベンダー・さくら各330円、ボタニカル550円

京都でしか手に入らない、鳩居堂のレターセット

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中国からは、薬種原料の輸入と時を同じくして書画用文具も入ってきました。そして、江戸時代後期の漢詩人・頼山陽(らいさんよう )など書家や画家との深交により筆、墨の研究が進み、続いて和風文房具が製作されるようになったそうです。

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