育児に追われてつい子どもにガミガミ怒ってしまうことありませんか?しかし怒りをコントロールする「アンガーマネジメント」をトレーニングすれば、怒りに振り回されずに落ち着いて子どもと向き合えるようになります。そこでアンガーマネジメントに詳しい講師に、ガミガミ怒らない育児のコツを聞きました。
「アンガーマネジメント」とは?
CBCテレビ:画像 『チャント!』
怒りの感情とうまく付き合う心理トレーニング「アンガーマネジメント」。アンガー(=怒り)をマネジメント(=管理)することで、怒りに振り回されずに落ち着けるようになると言います。
(講師)
「親が怒るのは、子どもへの愛情と責任があるから。アンガーマネジメントは怒らなくなることが目的ではなく、必要な怒りを上手に表現するのが目的」
一番重要なのは、衝動のコントロール方法。感情に任せて怒鳴ったり手をあげて怒ったりすると、相手に恐怖心を与え自己肯定感を下げる可能性があります。衝動をコントロールして気持ちを抑えられると、落ち着いて相手と向き合えるようになります。
アンガーマネジメントでガミガミ怒らない育児ができる
CBCテレビ:画像 『チャント!』
アンガーマネジメントで衝動を抑えるには、「6秒数える」「深呼吸する」「その場を一旦離れる」などの方法があります。中でもオススメは、「魔法の言葉」と「怒りの数値化」。
“今じゃない”“大丈夫”など自分が落ち着ける「魔法の言葉」を決め、怒りを感じた時に唱えると良いそう。また落ち着いている状態を“0”、人生最大の怒りを“10”と事前に「怒りの数値化」をしておくと、今感じている怒りがどのくらいのレベルか客観的に見ることができます。
(講師)
「“〇〇すべき”というのが怒りのスイッチになりがち。満点を求めてしまうと、理想が裏切られた際に“なんで?”と怒りを感じてしまいます。“まあいいか”と気持ちを緩めて怒り自体を減らしていくのも大切なポイント。またお母さん自身の“すべき”を減らして自分を許すことも必要です」
必要な怒りを上手に伝える方法は?
CBCテレビ:画像 『チャント!』
アンガーマネジメントの目的である「必要な怒りを上手に伝える」には、落ち着いて優しく「どうしたらいいと思う?」と問いかけると良いそう。
お母さんが「なんで?」「どうして?」と強く言うと、子どもは責められているように感じてしまいます。プレッシャーを与えないように言い方や言葉を変換し、子どもの成長につながるように怒ることが大事。「どうしたらいいと思う?」の一言で、子どもが自ら考えて行動するきっかけにもなります。
他にもジュースをこぼしてもいいように少なめに注いでトレーを用意するなど、失敗しても良いように事前に対策するのも効果的。怒りの予防策をすることで、何度も同じことで怒らなくて済みます。
アンガーマネジメントは、繰り返し実践すれば自然にできるようになります。みなさんも参考にしてみてはいかがでしょうか。
CBCテレビ「チャント!」1月26日放送より