【小田原】創業嘉永3年!食べ比べが楽しい「加藤兵太郎商店」の進化し続けるスーベニアお味噌。
そして測候所の帰りには、創業嘉永3年(1850年)、神奈川県小田原市でこだわりのお味噌「いいちみそ」を作っている「加藤兵太郎商店」に。「いいちみそ」は厳選した国産原料と箱根山系の地下水で仕込み、90年以上も大事に使い続けている木桶で熟成させています。この昔ながらの製法が特徴であるお味噌なのです。長年使用した木桶には菌が住み着き、その木桶で熟成させることで、「加藤兵太郎商店」特有の味とコクを醸し出すからです。
味噌というものは「季節」「土地」「水」「原料」「道具」、そして「職人の想い」が仕上がりを左右させると言います。昔からその土地ごとに作られるお味噌の味は千差万別で、地方色の強い調味料でもあるのです。しかしながら、時代の流れで個性ある小さな味噌屋は少なくなっていき、残念ながら魅力であった多様性は影を潜めています。そんな時代だからこそ、「加藤兵太郎商店」では「いいちみそ」の味を絶やさないことに責任を持ち、魅力あるお味噌を提供する事が大切だと考えているのだそう。
「加藤兵太郎商店」では旨み・香りの強いお味噌を造るため、大豆は煮るのではなく蒸しています。そして、ほとんどの工程を手作業で行っているため、非常に時間をかけていて、大量生産も不可能なのだそう。しかし手作業によってお味噌と会話をしながら味噌造りができることにより、各工程において手触りや香り、色、味など、五感を駆使し、さらに過去の膨大な記録や経験と照らし合わせながら、全てのお味噌を全力で作っているのです。今回お土産で購入したのは、右から「いいちみそ」の 神奈川ブレンド、糀つぶ、白みそ、合わせ、の4種類。老舗ということで、渋いパッケージかと思いきや、とてもお洒落で可愛いのです!神奈川ブレンドなんて、まるで名店の珈琲豆のよう!
この神奈川ブレンドは神奈川県産の原料にこだわって作られた一風変わったお味噌。神奈川県で大豆が作られているのかと驚く方もいるかもしれませんが、とても希少な「幻の大豆」とまで呼ばれる「津久井在来大豆」という品種を使用。この大豆は大粒で非常に甘く、最も品質の良い大豆のうちの1つなのです。小田原に行ったら愛情いっぱいのお味噌を、ぜひお土産に。
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