もうすぐ暖かい春がやってきます。そんな季節には、お弁当をもってお出かけしたいですよね。今回は、こだわりのお弁当箱を4品セレクトしました。新しく迎えるお弁当箱はいつもの何倍もお弁当時間を楽しくしてくれそうです。
muccinpurin
手作りのお弁当をもっと楽しく
寒い冬が終わり、あと1ヶ月ほどでやってくるのは春。お弁当を持って、お出かけする機会も多くなるのではないでしょうか。
今回は、お昼が待ち遠しくなるこだわりのお弁当箱をセレクトしました。どんなものを詰めようか、イメージを膨らませながらご覧ください。
1. 野間清仁「美作めんつ 小判型」
8,400円(税抜)~
岡山県北部に位置する美作(みまさか)で、古くから作られてきた弁当箱「めんつ(面桶)」。
実はこのめんつ、蓋と側面はそれぞれ杉と檜(ひのき)の異なる素材から作られています。側面に強度が高い檜を使うことで丈夫なお弁当箱に仕上がる一方、組み立てには特殊な技術を要します。
「創作家具工房 木道(きどう)」で家具も製作している野間清仁さんが生み出すめんつには、“暮らしのなかにもっと手仕事の木のものを取り入れてほしい”という思いが込められています。
そんな職人さんのこだわりが詰まっためんつ、ひとつひとつ違う木目の美しさにうっとりしてしまうはずですよ。
無塗装で作られるめんつには、木が本来持つ調湿作用によって、ごはんが冷めても固くなりにくいというメリットがあります。杉や檜には抗菌作用もあるので、おかずやごはんのおいしさだけでなく、品質も保ってくれるんですね。
容量や幅が違う9種類のラインアップ。豊富なバリエーションから、食べる量やシーン別に選べます。
2. 公長齋小菅「積層弁当箱」
1段 6,000円、2段 9,500円(税抜)
深いブラウンと、凛とした佇まいの「積層弁当箱」は京都の老舗メーカー、公長齋小菅のもの。その美しい模様は竹の板を無数に重ねた「積層材」を燻(いぶ)し、より味わい深いものとなっています。
パッキンのないシンプルな構造ながら、本体と蓋にそれぞれ凹凸を持たせる工夫が。少々の傾きでは外れない、しっかりとした作りは手仕事ならではです。
1段と2段の展開で、なかには動かせる仕切りが付いています。「これぞお弁当」といった感じに具材がきっちりと収まった姿は、見ていて気持ちのいいものですね。
お弁当だけにとどまらず、その大容量を生かして、お茶菓子や煮物を詰めてテーブルウェアとしても重宝します。きっちりとしたフォルムながら、型にはまらず使えるのが魅力です。
3. 竹の弁当箱
9,500円(税抜)~
“ピクニックや運動会弁当の理想形”ともいえる、竹の弁当箱。軽くて丈夫、適度な通気性のよさに加えて、なんといっても魅力的なのは愛すべきそのフォルム。
日本でも有数の竹林保有面積を誇る、鹿児島県で作られています。一般的なかご製品に用いられる青い真竹を天日干し、煮沸処理して色味と脂分を抜いた「白竹」を使用しています。
白竹を使うことで見た目もよりシンプルになり、パンやおにぎり、どんなものを詰めてもしっくりと馴染みますよ。
実は角型の方が成形がむずかしいと言われる竹製品。ひとつひとつ職人さんの手で丁寧に編まれたこちらは、蓋も竹とは思えないほどフィット感があります。
揚げ物や水分がある野菜は、ペーパーを敷けば問題なく、汚れがつく心配がありません。高さのある作りは、ソースを入れたちょっと深めのカップもラクラク詰められます。
艶やかな竹は使い込むうちに味わいが出て飴色に。そんな変化の様子を楽しみながら、長年使えるお弁当箱です。小ぶりな1人用から2段のものまで全部で4種類から選べますよ。