isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2023年上半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
豊かな孤独を
今週のおひつじ座は、じわじわと時間をかけて予感を深めていこうとするような星回り。
『灯を消して春雷を聞くウヰスキー』(真木康守)という句のごとし。遠くの方で起こったほんの些細な変化の兆しさえも取りこぼさずに、我がこととして受け止めようとしているのかも知れません。
ただ、手元にはどこか孤独に浸ることを楽しむかのように「ウヰスキー」を転がしていることからも、ここでは「変化」と言っても悲劇的な運命というより、どこか身の浮き立つような明るさの兆しや解放感の訪れを予感しているのでしょう。
あなたもまた、掲句のような成熟のための時間を設けていきたいところです。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
やわらかな存在へ
今週のおうし座は、腹の底からしみじみと自然の移り変わりを感じ取っていこうとするような星回り。
解剖学者の三木成夫は、自然との関わりというのは、大抵の場合まず目から入ってくる視覚的情報から始まるのだと言います。それから、眼筋をはじめとするもろもろの筋運動がそれに連動していく訳ですが、これは外皮上の感覚や神経伝達、筋肉の運動などの「体壁系」の出来事なのだと指摘しているのです。
三木の言葉を借りれば、「こころ」で感じるとは、はらわたを伝わってくる内臓波動と共鳴するということに他ならないとのこと。
あなたのテーマもまた、春についてあたまで考える代わりに、内なる小宇宙の波に従って捉えていくことなのだと言えるでしょう。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
コンステレーション・ララバイ
今週のふたご座は、これしかないと思えるような他者との間合いを、ひそかに探っていこうとするような星回り。
『春の暮老人と逢ふそれが父』(能村研三)という句のごとし。もし「冬の暮」や「秋の暮」だったなら、父親の老いの寂しさは残酷なほどに強調されすぎていたはず。それが、過ごしやすくどこか夢見心地な雰囲気の漂う「春の暮」に設定されたことで、老いた父親の姿さえもどこか愛らしいものへと転じています。
それを大げさに、勢い込んでやっているのではなく、さりげなく、やわらかに忍び寄っていくからこそ、掲句なような句も生まれえたのでは。
あなたもまた、そうして対象やアプローチを限定していく方向に動いていくことになるでしょう。