朝は、一日の流れとコンディションを整える静かなべきとき。慌ただしくなりがちな時間ですが、ほんの少し余裕をもって、簡単にできる心地よい習慣を取り入れるだけで、心も体も元気な状態でスタートできます。アロマセラピスト・植物療法士の私が実践しているモーニングルーティンをご紹介します。
6:00 起床後、窓を開ける「新鮮な空気で1日をスタート」
雨の日以外は、朝起きたら、まず窓を開けて空気を入れ替えます。朝日と風とともに新鮮な朝の空気が入ってくると、体が自然と目覚めていきます。そして、こもっていた空気が抜けた部屋が軽やかになり、空間全体も清々しく整い、心地よく一日をスタートできます。
6:15 白湯を飲む「体を内側から優しく温める」
新鮮な空気を取り込んだら、白湯を作ります。お湯を沸かし、沸騰したらカップへ。お気に入りのガラスポットや湯のみを使うので、冷めるまで待つのもうれしいひとときです。
起きてすぐは胃腸がまだ動き始めたばかりで、体温も下がった状態ですが、白湯を飲むことで胃腸が温まり、消化活動がスムーズに。血流が促され、自律神経も整いやすくなるので心も体も軽やかになります。
一般的に、朝の体にスイッチを入れるには朝食が大切とされていますが、私は軽いものにしています。息子の朝食とお弁当を作ったあとに、汁物や果物でさっと済ませる程度です。そんな私にとって、白湯は体調を整えるために欠かせないケアとなっています。
7:00 植物の水やり「植物を愛でて心を潤す」
私が白湯を飲んだあとには、植物にも水分補給をしてもらいます。朝の水やりは、植物を育てるだけでなく、私の心を整える時間。ミモザやレモン、ヘアピンバンクシアなど、小さな庭でを育てている鉢植えたちの葉や花の変化に気づく度に、気持ちが和み、自然とリフレッシュできるのです。植物と毎日触れ合うことで、ささやかな癒しを積み重ねられます。
7:40 掃除+香りを楽しむ「空間と心身を整える」
植物の水やりのあとには部屋を整えます。床は掃除機をかけて、テレビボードはハンディモップで埃を取って、テーブルの上にものがあれば片付ける。それだけで部屋はすっきり見えます。
仕上げに香りを空間にプラスすれば、清々しさと心地よさが重なり、心も体もすっと整います。アロマディフューザーで香りを広げたり、アロマキャンドルやお香を焚いたり、自分で作ったルームスプレーを使ったり。そのときの気分で香りを選んでいます。
やさしい香りが漂う。簡単なルームスプレーの作り方
自然な香りのルームスプレーは、精油数種類と、ドラッグストアで手に入る無水エタノールや精製水があれば簡単に作ることができます。
材料
精油
マンダリン … 5滴
ゼラニウム … 3滴
プチグレン … 2滴
無水エタノール … 10ml
精製水 … 20ml
道具
ビーカー
ガラス棒
遮光性のあるスプレー容器
手順
1. ビーカーに無水エタノールを入れ、精油を加えたら、ガラス棒でよく混ぜる。
2. .精製水を加え、ガラス棒でよく混ぜる。
3. スプレー容器に入れる。(※冷暗所で保存。1ヶ月以内に使い切る。)
8:15 香りに包まれながらヨガ「体をほぐす」
整えた空間で、気分に合った香りに包まれながら、ゆっくりとした呼吸を意識してヨガをします。その日の予定によって時間は変わりますが、ほんの数分でも、凝り固まった肩や背中がほぐれて巡りがよくなり体も心もよりすっきりします。余裕がある朝は、YouTubeを観ながら、ヨガスタジオにいるイメージで、ゆっくりと1時間くらいかけて、体と向き合っています。朝ヨガを習慣にしてから、家事もデスクワークも楽になりました。