お風呂のソムリエ、またサウナを知り尽くしたプロ松永 武さんが、自宅でも簡単に実践出来る「おうちサウナ」をイラストで徹底解説。「とことん楽しむサウナの世界:~初心者から上級者まで、活用メソッド徹底解説~」(日本文芸社)より一部抜粋して紹介します。
おうちで楽しむ「極上サウナ」のやり方(基本コース)
①サウナの環境を作る
まず環境を作ります。換気をオフにして、壁や床にシャワーで熱いお湯をかけます。次に浴槽の蓋を外したままで半身浴用の深さに 38~39℃でお湯を張ります。室温が25℃で湿度が90%くらいになるといいですね。
②足湯と半身浴
かけ湯をして体を洗ったら、浴槽に腰掛けて足湯をします。この後半身浴をしますが、換気はオフのままにしておきます。
ポイント:換気はオフ!オンのままだと温まりませんから!
③休憩する
汗が出てきたら洗い場で休みます。ここまでを1〜2回繰り返したらお湯を足します。
④全身浴をする
40~41℃のお湯に耳の後ろくらい、頭までお湯に浸かって全身浴をします。しっかり温まったらぬるめのシャワーを浴びて体の温度を下げる。③と④を3~6回繰り返します。
⑤冷たいシャワーを頭から浴びる
最後は冷たいシャワーを頭から浴びる。
音楽も香りも!自分好みにできるから時間もじっくり
おうちサウナの醍醐味は、時間も音楽も香りもすべて自分好みにできるところです。前で紹介した基本のコースは、1~2時間くらいかけて行うものですが、その日の気分やコンデションに合わせて、この時間を長くしたり短くしたりできます。
いくらおうちでも、時間が長いのは…と感じたら、全身浴をしているときは浴槽をキャンドルの明かりだけにしてみたり、ヒーリング音楽を小さめの音量で流してみたりするなど、環境を変えて、リラックスできる場所を作るのもいいでしょう。洗い場で休憩しているときに、 「ちょっと酸素が足りないかな?」と感じたら、少しだけ入り口のドアを開けて、顔だけ出して呼吸するのもありです。
お酒を飲んで帰ってきたときや、遅く帰宅したときなどは軽く済ませましょう。
超かんたん!上半身ビニール袋で自宅即席サウナ
自宅でも、もっとサウナっぽく汗を流したい、という人にはビニール袋をおすすめしています。ゴミ出し用などの大きなサイズのゴミ袋を用意します。上半身にそのビニール袋をかぶって、顔だけを出した状態で半身浴を行います。するとビニール袋の内側が即席サウナ状態になります。ただし、くれぐれも頭からかぶって酸欠にならないように注意してくださいね。この他にサウナスーツも代用できます。ただ、自宅サウナの基本は温冷浴ですので、グッズがなくても効果は得られます。
「とことん楽しむサウナの世界:~初心者から上級者まで、活用メソッド徹底解説~」(日本文芸社)
この本の著者/松永 武
お風呂のソムリエ。バスリエ株式会社。お風呂が好きすぎて脱サラ!5万点以上を試したバスグッズマニア。 2016年には日本のお風呂文化をユネスコの無形文化遺産へ登録することを目指す。一般社団法人HOT JAPANを設立。温泉や銭湯、自宅のお風呂など、様々なお風呂の楽しみ方を日々探索中。構想10年!極上のサウナ体験ができるサウナ倶楽部・サーマルクライムスタジオを運営。 「マツコの知らない世界」(TBS)・「ヒルナンデス」(日本テレビ)などTV出演多数!