「お通じがなかなか来ない」「お腹がゆるい」などのお悩みを抱えている方は、書籍『日々、腸生活』(総合法令出版)を参考にしてみませんか。消化器内科専門医・松生恒夫先生が監修した、腸によいことを集めた一冊です。本の中から、美容・健康にも効果的で痩せやすい体づくりにもつながる習慣やレシピなどをご紹介します。
4万人以上の腸の検査をしてきた専門医による「腸活」の書籍
「便秘でお腹が重い」「下痢がつらい」といった、腸に直接関わるお悩みを抱えている方はもちろん、ダイエットや健康を考えて暮らしている方にもおすすめなのが、これまでに4万人を超える大腸内視鏡検査を行ってきた医学博士・松生恒夫先生が監修した書籍『日々、腸生活』(総合法令出版)。
腸にとってよい生活や食習慣などの幅広いトピックが、1日1項目で365日分紹介されています。毎日スッキリ排出できるといった腸の健康にまつわるものだけではなく、肌がきれいになる、たくさん食べても痩せられるなど、美容やダイエットにも役立つ内容が満載です。どこから読んでも、体のために覚えておきたい知識や取り入れたいアドバイスなどに出会えます。
今回は本書の中から、腸によい簡単レシピや、お風呂でできる腸揉みなど、4つの腸活についてご紹介します。
腸の健康の味方、オリーブオイルを使ったドリンクや料理
腸によい食材のひとつがオリーブオイルです。オリーブオイルは、大腸を刺激して腸を活発に動かし、排便を促してくれます。もしこれから買うなら、高品質で精製処理が加えられていないエクストラバージンオリーブオイルがおすすめ。新鮮でおいしいだけではなく、ポリフェノールなどの抗酸化物質が豊富なためです。オリーブオイルを使ったメニューのレシピをご紹介します。
簡単でヘルシーな「蒸し鶏のオリーブオイルソースがけ」
「蒸し鶏とキノコのオリーブオイルソースがけ」は、脂肪分が少なくヘルシーな鶏むね肉とお好みの野菜を蒸し、たった2つの材料でできるソースをかけるだけの簡単レシピです。
作り方
1. 塩・こしょうをふった鶏むね肉(白身魚でも可)を蒸します。キノコやパプリカなどを一緒に蒸すとよいでしょう。
2. 蒸し上がったら、レモン汁とオリーブオイルを回しかけます。油の少なさに物足りなさを感じたら、ポン酢やノンオイルドレッシング、酢味噌などにオリーブオイルを混ぜると、おいしさと満足度がアップします。
体によい材料ばかり。腸を温める「オリーブココア」
オリーブオイルには保温効果もあります。それを活かし、腸を温めるドリンクとして紹介されているのが「オリーブココア」。オリーブオイルの保温効果に加え、ココアで食物繊維が摂れ、オリゴ糖で腸内環境改善も期待できるホットドリンクです。
作り方
1. ココア(無糖ココアパウダー)小さじ2にお湯300mlを注ぎ、オリゴ糖(液状)小さじ2~3とエクストラバージンオリーブオイル小さじ2を入れ、油膜が薄く広がったら完成です。
※オリゴ糖の量はお好みで調節してください。
入浴で取り入れたい、腸を活発にする習慣
便を排出する大腸の機能を高めるには、体を冷やさないことが大切です。入浴時は体を芯から温められるよう、なるべく湯船に浸かりましょう。ただし熱いお湯だと、緊張感を高める交感神経が活発になってしまうので、ぬるめのお湯を心がけて。
腸の働きを促す「腸揉み入浴」
週に1~2回行うとよいのが「腸揉み入浴」です。湯船に38℃のお湯をためて、半身浴をしながら行います。また、ペパーミント配合の入浴剤を湯船に入れると、お腹のガスの排出効果も期待できます。
腸揉みの手順
1. 下腹部の右下から、骨盤に沿って上がるように手で圧迫します。
2. へそのやや右上から、へそ下を通って左わき腹に手を移動させます。
3. 左わき腹から、骨盤の内側に沿って下るように手で圧迫します。
4. (1)~(3)を2~3回繰り返します。
「入浴+アロマテラピー」で停滞腸に働きかける
ペパーミントを配合した入浴剤のほか、アロマテラピーを取り入れることでも腸に働きかけることができます。方法はとても簡単で、浴槽にアロマオイルを3~5滴垂らすだけです。
腸への効果が報告されている香り:
・ペパーミント
・ローズマリー
・タイム
・カルダモン
・ジンジャー
・オレンジスイート
・シナモンリーフ
花やハーブなど、好きな香りで心身の疲れを癒すことは、腸へのストレスからくる不調の予防にもつながります。
ご紹介したレシピや入浴法はどれも簡単で、すぐにでも取り入れられそうだと思えたのではないでしょうか。松生恒夫先生の書籍『日々、腸生活』には、ほかにも腸活に役立つ情報がいっぱいです。お腹にお悩みのある方や、健康・美容によい暮らしをしたい方はぜひ参考にしてみてください。