isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2023年上半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
舌打ちに逆らって進む
今週のおひつじ座は、理にかなわぬ「法」をみずから破ってみせようとするような星回り。
文化人類学者のジェームズ・C・スコットは、ベルリンの壁崩壊の翌年の旧東ドイツの町の駅前の広場で、5〜60人もの人びとが、5分以上にわたって理不尽なほど長く切り替わらない信号を辛抱強く待っている、奇妙な光景に遭遇したことを述べています。
この光景をのべ5時間ほど観察しているうち、スコットは2回ほど、歩行者が信号を無視して交差点を渡っていくのを目撃したのだとか。どのような時ならば「法」を破るのが理に適うのかを判断するには、相当に慎重な検討を要するはず。
あなたも、本当にそれが求められる重大な時のために、いかに法を破る精神を耕していけるかが問われていくでしょう。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
追求していくべきもの
今週のおうし座は、みずからの生き様を鮮やかに浮かび上がらせていこうとするような星回り。
『火を投げしごとくに雲や朴の花』(野見山朱鳥)という句のごとし。
赤と白との鮮やかな対比は、読者のこころにどこか壮絶な印象をもたらしますが、それは病気がちでみずからの命のはかなさを痛感していた作者自身と、客観写生をこえたところで作者が俳句を通して到達しようとした、「永遠の生命に触れようとする詩精神」のイマージュだったのかも知れません。
あなたも、改めて自分が残りの人生で貫いていきたい精神のありようを、思い定めていきたいところです。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
「近しさ」の直感
今週のふたご座は、自分がすでに浸っている周囲の存在の輪郭が、鮮やかによみがえってくるような星回り。
「空気」という言葉は、現代の日本社会においては、「何もない」ことを言い表すネガティブな表現として使われています。しかし、人類学者のディビッド・エイブラムは、それは空気から「幻影や目に見えない力」が追い払われ、「霊魂的奥行き」が取り除かれてしまった結果に過ぎないのだと指摘しています。
新鮮な空気に浸ることで何らかの力づけを得られるという体感をへるごとに、私たちは真にこの世界の一部であることを思い出すことができるのではないでしょうか。
あなたも、まずは新たなサイクルの出来る限り新鮮な空気を吸い込むところから、世界を拡げるための試みを始めてみるといいでしょう。