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[6/5〜6/11の運勢]6月2週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

今週のかに座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

当然の不出来とすこしの不思議

今週のかに座は、対等でいられるような関わりに引き寄せられていくような星回り。

『ゆるやかに着て人と逢ふ蛍の夜』(桂信子)という句のごとし。おそらく2人の仲は艶っぽい方へ著しく傾いている訳ではなく、かといって他人行儀な訳でもない、互いが平常に、ありのままでいられるような仲なのかも知れません。

友情や恋愛とも違う。かといって夫婦というほど所帯じみたものとも異なる、すこし不思議な関係性。ちょうど暗がりを飛び交う蛍のように、社会的・身体的な記号から解き放たれた魂と魂の関わりのようなものが、作者の脳裏にあったのだとも考えられます。

あなたも、そんな蛍の交わりを模していきたいところです。

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今週のしし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

迷子入門

今週のしし座は、わずかな齟齬によって一気にすべてが浮き彫りになっていくような星回り。

エラン・コリリン監督の『The Exchange』(2012)には、なにか分かりやすく特別な出来事が起きたり、巧妙なプロットがある訳ではありません。博士課程に在籍する大学院生が忘れものを取りに家に戻ると、1日のその時間帯に眺める自分の部屋がどこか異質なものに感じられたという体験をするのです。

こうした体験自体は、例えばいつも職場で忙しく働いている時間帯に、自宅のリビングのソファーに呆けて座っている時に感じる、居心地の悪さを通り越した“奇妙な静寂”として経験したことのある人も多いのではないでしょうか。

あなたも、モノや人への道具的な理解(あるものをその機能の生産物として理解すること)から離れて、それらのモノや人が存在するという深遠な事実そのものと向き合っていくことになるかも知れません。

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今週のおとめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

深みに手をのばす

今週のおとめ座は、沈黙とともに沈んだ言葉へと手を伸ばしていこうとするような星回り。

『青梅雨の深みにはまる思ひかな』(石川桂郎)という句のごとし。梅雨の時期は草木の緑を、ますます深い色へと染め上げていくように雨が降る。「青梅雨」は、そうして草木の葉に降る雨のことでもあります。

掲句で詠まれた「深み」は、きっと私たちがふだん、胸の奥底にそっとしまい込んでいる繊細な心情の豊かさに通じるものであったように思います。

あなたも、ふっと胸の奥にある思いの深みにはまり込んでいくことでしょう。

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今週のてんびん座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

安全圏の書き換えに向けて

今週のてんびん座は、現実からの避難場所をつくり出していこうとするような星回り。

坂口恭平は『現実脱出論』の中で、双極性障害の当事者としての立場から、自身の「現実」観について「現実では、個々の空間知覚が抑制され、容易に集団で動くことができる周波数だけが選択され」ており、その意味で、現実は人間という集団が作り出した「生き延びるための建築」であり、現実を生きづらいものと感じる個人は、現実を「自分なりに改変する」ことで、少しでも生きやすいものにしてみてはどうかと提案しています。

そして、坂口は自身が建築家を目指すようになったきっかけとなったのも、小学生の頃、学習机と椅子を組み合わせ、それを布で覆って「巣のような空間」(当時は「テント」と呼んでいた)をつくった経験だったと回想しているのです。

あなたも、現実の背後にそうした「テント」をいかに作り出していけるかということを、自分なりに試みてみるといいかも知れません。

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