isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2023年下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
未知なる動きの召喚
今週のおひつじ座は、地球生活の特徴に、必ずしも縛られる必要はないのだと思い直していこうとするような星回り。
今の社会では、正しく何かを理解し説明するには「ファクト」や「エビデンス」が重要とされていますが、これは意識と物質とをきっぱり分離したものとして扱う近代的世界観の上にある発想であって、こうした物の見方や捉え方から得られる知識や見解は、すでに人工知能に取って代わられつつあります。
一方で私たちは、決して物事を、物の動きに即して理解するわけではない。むしろその外部に踏み込み、その外部を招き入れることで、物事の理解を実現しているのではないでしょうか。
あなたもまた、“問題”をすぐ“解決”して一致させてしまおうとするのでなく、むしろその間にある解消されえないギャップに、何か未知なるものを召喚していくべし。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
変わりゆく自画像
今週のおうし座は、過度にロマンティックでも卑屈でもない仕方で、自画像を描き直していくような星回り。
『素裸になつて欅にすこし似る』(大塚凱)という句のごとし。日ごろ、いっとき物理的に「素裸(すはだか)」になることはあっても、“素裸な自分”を意識する機会というのはほとんどないのではないでしょうか。
ましてや、それが別の何かとすこし似ているなどと客観的に把握するなどということは、たとえ鏡に映った自分を幾度となく目にしていても、滅多にできないはず。
あなたもまた、「自分と〇〇は似ている」という直感的判断を、いつも以上に掘り下げていきたいところです。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
一人で抱えきれないからこそ、言葉にするのだ
今週のふたご座は、深刻で誰もが口にしたがらないことほど、あえて自分なりに語っていこうとするような星回り。
かつてユダヤ人の思想家ハンナ・アーレントは、ルポルタージュ『イェルサレムのアイヒマン』をめぐって、どこか皮肉で乾いた“例外的な”「語り口」ゆえに、同胞であるユダヤ人社会から3年にわたって集中砲火にあいました。のちに彼女はドイツのテレビのインタビュー番組で、この問題について自分の口で語っています。
そこでは、彼女の最も深く秘められた動機付けとしての「悲しみ(grief)」が、その対極的な情緒としての「嘲弄」と勘違いされるギリギリの語り口を得ることで、やっと自己の外へと出口を見出しているように感じるのです(その副産物としての笑い)。
あなたもまた、あくまで第三者として、どこまでも冷静に、ルポルタージュしぬこうとしていくべし。