横浜の有名店で研鑽を積んだパティシエの里井達人氏によるベーカリー・パティスリー・デザートのすべてを網羅したカフェ。学生街であり、高級住宅街でもある京都市左京区北白川に店を構え、とにかくご近所住民からの評判が高い「パティスリー タツヒトサトイ」に、初夏から始まるかき氷を食べに伺いました。
北白川マダムたちからも愛される街のベーカリー&パティスリーカフェ
閑静な住宅街が広がる北白川エリアで、近隣マダムや学生たちから愛されるお店「パティスリー タツヒトサトイ」。営業時間中も焼き立てが次々と並ぶパン、店主の名前を冠したロールケーキ「達人ロール」など評判メニュー揃いです。
お店の名前にはパティスリーカフェとありますが、パンとケーキの売り場は同じくらいの広さ。どちらもバラエティに富んだ品揃えです。
パティスリー併設店舗だけあって、スペシャリテのクロワッサンはもちろん、菓子にも材料が共通するクリームパンなども人気です。
二刀流は大変ではないですか? とたずねると、ケーキもパンも小麦粉、卵、砂糖、バターと同じ材料を使うのに、できあがる姿が全く違うことに魅せられて、そのどちらも扱うことにしたそうです。
暑い時期だけ登場するパティシエかき氷
さて、今回のお目当ては6月頃から9月頃まで限定で登場するかき氷。奈良のかき氷店から伝授された削りの技でお店のシロップに合う設定で氷をかいていきます。
トッピングの山形県産のさくらんぼは8粒。フレッシュなものを半分にカットして種を取り出し飾ります。もちろん注文が入ってから。その手際の良さに惚れ惚れ。
上にのせるホイップのベースは、ピスタチオクリーム。ピスタチオは「繋ぎ役として優秀」とパフェやかき氷に大活躍。
「ピスタチオチェリー」1200円
完成した「ピスタチオチェリー」は、さすがパティシエの作るかき氷。パーツひとつひとつの完成度が違います。
ひんやりした氷を包むピスタチオのぽってりとしたクリーム、さくらんぼのフレッシュな酸味とやさしい甘さのバランスが計算されつくされていて、とってもおいしくいただきました。
「パフェ トロピカル」1700円
季節のパフェは真夏の太陽を跳ね返すようなビタミンたっぷりの「トロピカル」。中には、マンゴージュレ、パッションシード、アーモンドムース、キャラメルアイス、ムースマスカルポーネ、マンゴーソルベが層をなし、さらにフレッシュなマンゴー・キウイ・バナナがたっぷりと加わり、爽やかな仕上がりです。
パンのイートインもできるカフェスペース
カフェスペースでは、店舗で購入したパンやケーキをイートインすることもできます。ドリンクは「カフェラテ」のHOTが320円、ICEが350円という価格設定で、お昼時にはランチを楽しむお客さんで賑わいます。氷やパフェ目当てならば、ランチタイムは外したほうがベター。
朝8時からモーニング、軽くブランチ、昼下がりのパフェやかき氷と通し営業で自由に楽しめる「パティスリー タツヒトサトイ」。銀閣寺や真如堂(真正極楽寺) からも徒歩圏内なので、周辺を観光する際に足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
■patisserie TATSUHITO SATOI(パティスリー タツヒトサトイ)
住所:京都府京都市左京区北白川追分町2 Eフラット北白川1F
TEL:075-285-1171
営業時間: 8時~18時30分(かき氷とパフェは11~17時)
定休日:なし
アクセス: 市バス京大農学部前から徒歩2分または京阪電車出町柳駅から徒歩15分
Photo: photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子