リサイクルできるもの、できないものが分かる、ゴミの分別体験
チェックアウト後は、宿泊客も地元民同様に、滞在中に出たゴミを入れたかごをゴミステーションまで持っていきます。
私たちが滞在中に出したゴミを、45種類のどこに分別すれば良いのか考えながら歩き進めます。これが中々難しい!
新聞紙や段ボールのほか、紙パックの裏が“白”か“銀”かで分別が異なっていたりと、紙類だけで9品目。瓶ビールの空き瓶も色によって分別するなど、普段何気なく捨てているゴミの行方を想像せずにはいられませんでした。
分からない時はスタッフの方が丁寧に教えてくれました。
上勝町のリサイクル率は80%で、資源をリサイクルすることで利益を出しています。コンテナには資源となるものが何処でリサイクルされ、いくら利益になるのか(紙類は0.43円/kgなど)、分かりやすく数値化されていて、町民のモチベーションもあがる可視化がされていました。
また、対象の資源物を分別するとポイントがもらえる仕組みもあり、貯まったポイントに応じて環境に配慮した日用品などと交換することが出来るそうです。
そして、リサイクルできない残りの20%は使い捨てカイロや使用済みのオムツなど、どうしても燃やさなければならないものや埋めなければならないものだそう。
2日間でカゴをいっぱいにした鼻をかんだティッシュゴミは、どうしても燃やさなければいけないboxへ…。
もちろんこれらのごみ処理費は町のお金で賄われています。
滞在中に出た生ゴミはコンポストに入れて、終了。
"STUDY WHY"で得た学びやゴミ捨て体験を終え、課題が山積みであることを身をもって体感しました。
温室効果ガス排出国第5位である日本。ゴミを出さない社会を目指すにあたって、消費者には
"なぜそれを買うのか"
"なぜそれを捨てるのか"
生産者には
"なぜそれを作るのか ?"
"なぜそれを売るのか?"
これらを問いかけることで、日常生活にゼロウェイストのマインドを落とし込むとスタッフの方は言います。
すぐにでも実行したい!
2日間を通してゼロウェイストアクションを体験して、今後いかにゴミを出さないよう工夫していくかという課題が一番のお土産に。
ゴミ問題や海洋汚染など今ある環境問題に目を背けてはいけない、自分でも出来ることを行動し、発信しようと心から強く思いました。
ゴミを出さない暮らしを日常に落とし込むヒントを探す、上勝町へのサスティナブルな旅に出掛けてみるのはいかがでしょうか?
photo / arisa
植物や動物や人も自然体であるものに惹かれ、Instagramでは好きなモノやコトを勝手にPRしています。
プラントベースの食事を基本としたフレキシタリアン。お酒も大好き。日常はもちろん、旅に出るときもエシカルチェックは欠かせません。