isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2023年下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
幸福と逆説
今週のおひつじ座は、自分にとっての幸福の条件を改めて確認していこうとするような星回り。
漫画家の赤塚不二夫さんの告別式が2008年8月7日、東京都中野区の宝仙寺で営まれた際、彼を「肉親以上の存在」と慕っていたタモリ氏は、次のような弔辞を読みました。
「あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに、前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は重苦しい意味の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を解き放たれて、その時その場(瞬間)が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは、見事に一言で言い表しています。すなわち、「これでいいのだ」と。」(『文芸春秋 2011年1月号』)
あなたもまた、いつの間にか喪ってしまってた<いまここ>を改めて取り戻していくことがテーマとなっていきそうです。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
こんにちは
今週のおうし座は、目を向けるべき“中心”を得ていくような星回り。
『門のうち柿熟しつつ家庇(いえびさし)』(長谷川零余子)という句のごとし。
「柿熟しつつ」と書いたことで、日を重ねるにしたがって柿が熟していくという時間の流れが生じると同時に、その柿に生命が宿って、重みが加わって、おのずから景色の中心になって、門と庇とはさながら柿の左右に控える従士のようになっていく。つまり、ささやかながらもそこに物語が生まれていくわけです。
あなたもまた、自身の生活の中心がどこへと向けられるべきなのか、改めてまなざしをただしてみるべし。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
重力への挑戦
今週のふたご座は、自分の抱えている葛藤や矛盾から目を背けずに、それがひとつの美学に達するまで突き詰めていこうとするような星回り。
九鬼周造が長きにわたるヨーロッパ留学時代に「寂しさ」と「恋しさ」とは何かということをしきりに考えた末、帰国後に書き上げた日本民族に特有の美意識論が『いきの構造』でした。
きちんと矛盾や葛藤を前提として「いき」という俗な美意識を語っているところなど、やはり理論というものは実生活に浸透されてはじめて力が出てくるもので、口先だけでカッコよく決めてもしょせん頭の中の自己満足なのだと思い知らされる気がします。
あなたもまた、自分なりの思いをどれだけ「いき」に表していけるかどうかが問われていくでしょう。