4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。洗濯のお悩みの一つ【衣類のシワ】は、「洗濯物の詰め込みすぎ」が大きな原因です。衣類をぎゅうぎゅうに詰め込んで洗濯すると、洗濯槽の中で水流の力が働かず、衣類同士が絡み合い、こすれ合い、シワになります。シワを防ぐために大切なのは干し方よりも洗い方。見直してほしい5つのポイントを解説します。
1. 衣類量を減らし、水量を増やす
衣類の適量は意外と少ない
「詰め込みすぎ」といっても、感覚は人それぞれかもしれません。
衣類量のMAXの目安は、縦型で8割まで、ドラム式で5~7割までです。
縦型の場合は、洗濯槽のステンレスが見えるくらいが目安です。
ドラム式の場合はさらに少なく、洗濯槽を時計に見立てた時、9時~3時の線までが目安です。
水量不足にも要注意
洗濯の水量は、衣類の重さにより自動計算されます。そのため、かさばるものを洗うと水量が不足してしまうことがあります。
スタートボタンを押した後は、衣類が洗浄水に浸かっているか確認しましょう。確認が面倒な場合は、高水位に設定したり、自動計量よりも一段階水量を増やすのもおすすめです。(洗剤の量は水の量に合わせて入れます。)
2.脱水時間を短くする
脱水の時間も衣類にシワを作る原因の一つです。シワを防ぎたい衣類は、脱水時間を1分に設定します。
脱水しない「ぬれ干し」
衣類によりベストな干し方は異なります。
洗濯表示には、干し方の表示もあるため、確認してみましょう。
選が2本あるものは、ぬれ干しです。この表示がある衣類は、脱水せずに濡れたまま干します。
水が垂れて困るときは、バスタオルに包んで軽く水分を拭き取っても問題ありません。
3.おしゃれ着コースを選ぶ
衣類に合わせ、コースも使い分けましょう
型崩れやシワを防止したい衣類は、肌着やとタオルとは分け、おしゃれ着コースで洗いましょう。
おしゃれ着コースと通常のコースでは、洗いの水流の強さや脱水の仕方が異なり、シワができないよう優しく洗うことができます。
ただし、汚れが少ないおしゃれ着を想定しているため、通常コースよりは洗浄力が弱まります。
そのため、皮脂や汗などの汚れがつきやすい肌着・タオル・普段着は通常コース、シワを作りたくないおしゃれ着はおしゃれ着コース、と洗い分けすることが大切です。
おしゃれ着は中性洗剤で
おしゃれ着と肌着・普段着とは洗剤を分けます
中性洗剤は、色合いや風合いを保ちながら汚れを落とすことができます。おしゃれ着の洗濯には中性洗剤を使いましょう。
柔軟剤を使うのも◎
無香料の柔軟剤も市販されています
柔軟剤は、衣類同士の絡まりを防ぎ、衣類の繊維を柔らかくするため、シワの防止になります。香りが苦手な方は、無香料の柔軟剤がおすすめです。