一年のグランドフィナーレ「年末」が近づくこの季節。やはり年末は、労いと感謝の気持ちを込め、少しだけ贅沢がしたいもの。特にお腹は華美に満たしておきたいもの。
となると、代表格はやはりいいお肉でしょうか。なぜならいいお肉には、疲れた体を癒す力と、疲れた心を幸せに代える力があり、口にした時の高揚感は何にも代えがたいもの。
今月は、自分への労いにぴったりな逸品を。肉のひぐちさんの「牛まぶし」をご紹介します。
老舗精肉店の飛騨牛を使った「牛まぶし」
「牛まぶし」というと、地域によってはあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、一言で言えばひつまぶしの牛肉版。うなぎではなく牛肉をのせたご飯です。
しかも、肉のひぐちさんと言えば、飛騨牛の目利きと、洗練された加工技術、丁寧なカットに定評があり、飛騨牛銘柄推進協議会認定飛騨牛販売指定店三十六号を取得している老舗精肉店。いわば飛騨牛のスペシャリスト!もちろん牛まぶしのお肉は飛騨牛。優しい甘みと繊細な味わいを持ち、上品な後味に定評のあるあの飛騨牛です。
牛まぶしセットの内容は、飛騨牛90g×2パック、お茶漬けおだし2袋、まぶしのたれ4袋、わさび2袋、柚子胡椒2袋、山椒2袋、フリーズドライねぎ2袋、きざみ海苔2袋。すべて1人前ずつの小分けになっているので、必要な分だけいただくことができます。
飛騨牛の部位はモモ。赤身ながらも細かな網目状のサシが入り、食べる前から美味しさを確信できる部位。薄切りではなく少し厚めなカットがハイセンス!
牛まぶしの作り方
1. お肉は冷蔵庫に半日ほどおいて解凍し、お茶漬けおだしは湯煎で温める。
2. 解凍したお肉にまぶしのタレをかける(タレはお肉1パックにつき1袋分)。
3. フライパンに油を熱し、中弱火で片面40秒ほど焼く。
※秒数は目安で、お好みの焼き加減で構いません
4. お肉を返し、トレーに残ったタレをかけ、タレをからませる。全体に照りがでたら火を止める。
5. 丼にご飯とお肉を盛り、まぶしのタレをかける(まぶしのタレはお好みの量で大丈夫ですが、1袋につきご飯0.8合くらいが目安です)。
「牛まぶし」の3つの楽しみ方
麗しの艶と照りを放つ牛まぶし。栄えある一膳目は、飛騨牛の旨みを味わうべく、そのままいただきます。
わしわしっといただけば、最初に感じるのはお肉の旨味。少し厚めのお肉は、しっとりとした噛み応えがありながらも、やわらかジューシー。甘辛いタレとも相性がよく、噛むごとに幸せが押し寄せてきます。
肉汁とタレのしたたるご飯も一膳目のお楽しみのひとつ!このまま何杯でも食べれそうな美味しさですが、ここはぐっと我慢の時。なぜなら私たちには第二、第三の美味しさが待っているのです……!
欲望を抑えながらいただく二膳目はたっぷりの薬味と共に。一膳目はひたすらにお肉の旨味を感じ、それに呼応するようなタレとご飯を堪能しましたが、薬味が加わることで爽やかさが出現。薬味のおかげであっさりといただくことができ、爽やかな飛騨牛もまたイイ……!
薬味は、セットに入っているものだけでも充分ですし、お好みのものがあれば追加しても。錦糸卵、大葉、ネギ、茗荷、胡麻、三つ葉、せりなどもおすすめです。
こうしてお肉の旨味と薬味の爽やかさに満足したら、三膳目は熱々のお出汁が待っています。