isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2023年下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
鈍ったいのちを研ぎ澄ます
今週のおひつじ座は、何気ないところに自分の生きる理由を見出していくような星回り。
『もうすこし生きて海鼠と付き合ふか』(小原啄葉)という句のごとし。作者が80歳のときの年の暮れに詠まれた一句。
考えてみれば、体が不自由になってきたり、家でじっとしている時間が増えてくると、井伏鱒二の『山椒魚』の悲嘆ではないですが、自分も海鼠もそんなに変わらないじゃないかと思うのもごく自然な流れという気もしますし、掲句にはそれくらいの海鼠に対する近しさのようなものが感じられます。
あなたもまた、作者くらいの気軽さで自身に決意を促していくといいでしょう。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
まなざしのデザイン
今週のおうし座は、自分自身に呼びかけ、みずからに行動の指針を指し示していこうとするような星回り。
現代人は技術の進歩と比例するかのように、ますます多忙を極めるようになってきていますが、こと多忙さという点では最盛期のローマ帝国で第16代皇帝となって巨大組織を牽引したマルクス・アウレリウスに匹敵する者はほとんどいないでしょう。
彼は日記に起きた事実をそのまま記録したのではなく、自分がなすべき行動の規範を綴ったのです。そうすることで、実行すべき内容が意識の上に自然と定着していく。こうした『自省録』というスタイルは、誰にでも簡単に実行できる、人生をより手応えのあるものにする優れた方法論と言えます。
あなたもまた、現実に起きた出来事をいかに受容していくかという問題に直面していきやすいはず。新しい年を迎えるついでに、試しに「起きたことにはすべて意味がある」という観点から、思いついたことをつらつらと書いてみるといいでしょう。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
聖なる獣
今週のふたご座は、俗なるものから切り離された聖なるものへとリアリティの軸足を移していこうとするような星回り。
『鴉呼ぶ鴉の言葉クリスマス』(津川絵理子)という句のごとし。
一説によると、カラスの言葉は32種類あるそうです。カラスには、冬にだけ他のカラスとともにねぐらを作る習性があるそうで、自分がねぐらへ帰る際には、一緒にねぐらへ帰るために鳴くのだとか。それは人間の言葉になおすと、一体どんな言葉になるのでしょうか。
あなたもまた、いっそカラスになったつもりで鳴き声をあげてみるといいでしょう。