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占い

今週のさそり座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

思いをのせて

今週のさそり座は、「自分はどこまで行くるのか」を確かめていこうとするような星回り。

考えてみれば、死者であれ何であれ、異界との交通というものをほとんど遮断してしまった東京のような大都会は人が生きていくには不自然きわまりない場所である。

例えば京都のように死者たちの世界が周辺に広がり、地下には地獄への通路も開かれている街の方が、やはり“異界との交通”という点では風通しがよく自然なように思われます。

あなたもまた、やがて自分がそこへ行き着くかも知れない世界や、その選択にあたってどんな準備をしなければならないかが問われていくはず。

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今週のいて座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

緊張感を呼び込む

今週のいて座は、マイノリティ側へと静かに身を寄せていこうとするような星回り。

『双六の賽に雪の気かよひけり』(久保田万太郎)という句のごとし。

「雪の気」をとらえる感覚の微妙さというのは、リアルタイムで社会のメインストリームとなっているものを追いかけるミーハーさだったり、一般的に正しいとされていることをみんなと一緒に従っていく気安さなどとは対極的な緊張感や孤独な営為と表裏一体のものだったのではないでしょうか。

あなたもまた、そうした淡々と緊張感をみなぎらせていきたいところです。

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今週のやぎ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

暗い廃墟と差し込む光

今週のやぎ座は、改めて伝統として蓄積されてきた思想に立ち返っていこうとするような星回り。

戦後日本を象徴する進歩的知識人であった丸山真男が『日本の思想』で指摘した学問におけるタコツボ型の閉鎖主義や、欧米の流行思想を真似たり、ちょっと洒落たことを言えば「思想」や「金言」として通用してしまう状況は、今でもそう変わりないどころか、悪化さえしているように思えます。

いまの大方の日本人が、自分たちの置かれた状況や立場をめぐって、何らかのはっきりとした否定を受け止めた上で、認識を一つ上の次元へと導いていくこと(=「止揚」)ができていないという点では、未だに丸山の言う通りでしょう。

あなたにとっても、これまであえて見ないようにして避けてきた批判や問題、そこに隠れている断片的な真実を重い腰をあげて受け止めにいくということがテーマになっていくでしょう。

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