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日本三景を訪ねて、宮島・嚴島神社/広島県

旅行・おでかけ

旅を楽しむ人なら、一度は行っておきたい日本三景。今回は日本三景の中から安芸の宮島(あきのみやじま)をご紹介します。海に浮かぶ嚴島神社(厳島神社)の赤い鳥居に代表される寺社建築とその眺めは、世界が認めた名所でもあるんですよ。

執筆者:村田 博之

潮の満ち引きを調べておきましょう

嚴島神社は、日本国内でも珍しい海上にせり出した神社。なので、潮の満ち引きという自然現象が重なると風景そのものが一変してしまいます。

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潮の干満でこんなにも印象が異なる嚴島神社。事前に調べていくと楽しみが増します(1993年10月,2003年8月撮影)

宮島観光協会のWebサイトでは宮島周辺の年間潮汐表が掲示されていますので、日にちごとの満潮と干潮の時間、そして潮の満ち引きの大きさを調べることが可能です。

海に浮かぶ大鳥居の姿を見たい時は満潮の時間、また大鳥居を間近で見てみたい時は干潮の時間にあわせて訪れるようにするなどの行動計画を立てる際に活用してみて下さい。

宮島は桜や紅葉の名所でもあります

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紅葉も美しい宮島
宮島の中には、春になると桜が咲き、秋になると紅葉が楽しめる場所があります。

桜の見頃は例年4月上旬、紅葉の見頃は例年11月上旬から中旬にかけて。この時期に宮島へ来ることがあれば、嚴島神社への参拝を終えた後に桜や紅葉をあわせて楽しむのもいいでしょう。

夜の大鳥居、実は船でくぐれます!

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宮島参拝遊覧船に乗って、夜の海から大鳥居と嚴島神社平舞台を眺める(2018年11月撮影)
嚴島神社にて本殿や平舞台など拝観料を納めて見ることができる場所は、朝の6時半から夕方まで(元旦のみ0時から)と時間が限られてしまいます。そんな中、潮が満ちている時の夜の大鳥居に接近する方法があるのをご存知でしょうか。

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潮の満ち引きと海況が良ければ、宮島参拝遊覧船で海から大鳥居をくぐることができます(2018年11月撮影)

その方法とは宮島参拝遊覧船「第三御笠丸」への乗船。夜だけの運行で、宮島桟橋から出航して海側から嚴島神社の大鳥居を間近で眺めることができます。潮が満ちていて海況が良い時は大鳥居をくぐる「海からの参拝」ができることもあります。

宮島参拝遊覧船

大鳥居の海側と嚴島神社側に掲げられた神社名の違いなども教えて頂けますし、何よりも海に浮かんだ大鳥居を海上のいろいろな角度から望めるのは素敵な旅の記憶になりますね。
当日席に余裕があればその場で乗船することもできますが、人気が高いので事前予約しておくことをお勧めします。宮島口に戻るJR西日本宮島フェリーは20時以降も22時過ぎまで約40分間隔で運航していますので、遅い時間にはなりますが、遊覧船乗船後に広島まで移動することも可能です。

おいしいものもいろいろあります!

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宮島名物のあなごめし。あなごの蒲焼きがご飯の上にのっています

宮島には、おいしいものも色々揃っています。代表的なものが「あなごめし」。宮島周辺で獲れたあなごを蒲焼きにして、ご飯の上にのせたものです。

それから、今では広島のお土産の代名詞にもなっている「もみじまんじゅう」は、ここ宮島が発祥の地。カステラ生地+こしあんという組み合わせが中心ですが、最近は変わり種も色々出ています。

宮島の島内にも何軒か「もみじまんじゅう」を取り扱うお店がありますので、嚴島神社に参拝した後で食べ比べしてみるのも楽しいですね。

2019年6月より始まる保存修理中は大鳥居が見えづらくなります

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夕暮れ時の風景も美しい

嚴島神社のシンボルとも言える大鳥居ですが、建立から実に140年以上の歳月がたったことから、2019年6月より大規模な保存修理工事が行われることが決まりました。

大規模な保存修理工事が行われる

工事中は大鳥居の周囲に足場が組まれてシートがかぶせられることから、大鳥居の姿が見えづらくなるとのこと。工事期間は1年以上かかると言われているため、工事が始まる前に今の姿をしっかりみておきたいですね。

日本三景と世界文化遺産を兼ね備える宮島・嚴島神社のご紹介、いかがでしたか?訪れる都度、違う表情を見せてくれる宮島へぜひ足を伸ばしてみて下さい。

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