入学式や卒業式、結婚式など、ハレの日に華やかさをプラスしてくれるコサージュ。付ける位置やそのマナーについてご存知でしょうか。本番直前で慌てずにすむように、正しい知識を身につけておきましょう。
コサージュとは?
コサージュとは、主に女性が襟や胸元に付ける花飾りのことです。フランス語の「corsage(コルサージュ)」が語源といわれています。古くからフランスの貴婦人がお祝いの席でよく身につけていたコサージュ。最近では、生花だけでなく、プリザーブドフラワーやリボンでつくられたコサージュなど、さまざまなデザインを楽しめます。
コサージュを付ける意味
フランスでは19世紀後半頃からお祝いの場で身につけられてきたコサージュ。その起源から、日本でも入学式や卒業式、結婚式といったフォーマルなシーンで身につけることが一般的になりました。また、コサージュそのものが「お祝いの気持ち」「祝福」といった意味をもっており、門出を祝う行事にはぴったりなアイテムなのです。
コサージュの付け方
ではコサージュはどのように付ければいいのでしょうか?厳格なルールなどはありませんが、きれいに見せられるような基本的な付け方をご紹介します。
付ける位置
一般的にコサージュは胸の「左側」に付けます。右側に付けてもマナー違反にはなりませんが、人の視線は右側(自分からは左側)から先に向けられやすい傾向があり、コサージュの印象がより残りやすいことから左側に付けるのが一般的になったという説があるようです。その他、右利きの場合、左側の方が付けやすいことも関係しているのではともいわれていますが、好みや全体のバランス、利き手などに応じて位置を決めてみましょう。また、結婚式ではコサージュを髪に付けるのはNG。結婚式で髪に花を飾るのは花嫁だけなので注意しましょう。
付ける高さ
コサージュは、襟のある服では襟元に、襟のないノーカラーのスーツのような服では鎖骨あたりに付けるとよいでしょう。視線を集めるコサージュは、鎖骨辺りの高い位置に付けることで、顔まわりを華やかに、そしてすっきりとしたスタイルに魅せる効果があります。
茎の向き
茎のあるコサージュを付ける場合、茎の向きは上下どちらでも大丈夫です。茎が上、花が下を向くように付けるとバランスよく見えやすいともいわれていますが、コサージュのデザインにもよるので、そこまで気にする必要はありません。特に茎が短いデザインの場合、茎を斜め上にして、体の外側に傾けるようにして付けると、美しく見えます。とはいえ、厳格なルールはないので、デザインに応じてコサージュがきれいに見える向きで付けるようにしましょう。
コサージュを安定させるポイント
せっかくコサージュを付けるなら、コサージュが傾いたり、グラグラしたりしてしまうのは避けたいですよね。コサージュを安定させるポイントは、できる限りピンの幅いっぱいになるように洋服の生地を拾うことがポイントです。ピンがグラグラする感じがなくなり、安定しやすくなります。洋服の生地が薄い場合は、洋服の裏に厚めの布やフェルトであて布をすると安定感が増します。コサージュがグラグラ揺れにくくなると、洋服の生地に負荷がかかりすぎるのを防いでくれます。
入学式・卒業式・結婚式で避けた方がいいコサージュ
入学式・卒業式・結婚式の日はどんなコサージュを選べばいいのでしょうか。避けた方がいいポイントについてご紹介します。
入学式・卒業式
入学式・卒業式のコサージュは、ビビッドなカラーや黒・濃いグレーは避け、淡くて優しい色合いのものを選ぶようにしましょう。入学式や卒業式におすすめのコサージュについては、こちらの記事で詳しくご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。