今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
しぶとさを練る
今週のみずがめ座は、吐息に本音をまぜて放っていこうとするような星回り。
『恋猫と語る女は憎むべし』(西東三鬼)という句のごとし。「憎むべし」という書きぶりはある種の老いの兆候とも言えます。この時、作者は四十代半ばくらいでしたが、自分の精神的なやわさを持て余しているかのような印象を受けます。
しかし、と同時に、こうしたみずからのやわい部分をとりすました顔の下に隠してしまう代わりにみずから晒してしまうところに、やはり作者の俳人としての面白さや奥深さがあったようにも思うのです。
あなたもまた、三鬼よろしく、自身の精神的にやわな部分を蔵出ししてみるといいでしょう。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ピエタの巫女
今週のうお座は、ひとり静かな気持ちでいられる時間をいかに深めていけるかが、いつも以上に問われていくような星回り。
ミケランジェロの聖母子像は、マリアが十字架から降ろされたイエスの亡き骸を抱いて慈しみ悲しんでいる姿を表現されたものですが、そうしたマリアの姿をあらわした絵や彫刻のことを<ピエタ>と言います。
イタリア語の<ピエタ>は「慈愛」という意味だけでなく「共感共苦」という意味も兼ねており、この点について取り上げた哲学者のショーペンハウアーは、『意志と表象としての世界』(西尾幹二訳)の中で、あらゆる真実の純粋な愛は共感共苦であり、そうでないようなあらゆる愛は自己愛であり、利己心なのだと述べています。
あなたもまた、自分がどんな苦悩を抱え込んでいたのかということを、誰かに対して(同時に自分に対して)泣くことを通じて再確認していくことでしょう。
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