isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2024年上半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
平常であり続けるための流儀
今週のおひつじ座は、昂ぶった精神をすーっと鎮めていこうとするような星回り。
エピキュリアンとは、古代ギリシャの哲学者エピクロスの徒(門人)の意であり、ふつう快楽主義者を指して使われる言葉ですが、実際にエピクロス自身が説いたのは、なによりも心の平静な状態(アタラクシア)を善とすることであり、それは一般的にイメージされる自分勝手で欲望をむさぼる快楽主義とは正反対のものでした。
エピクロスは平常心について、「いやしい魂は、思いがけない幸運によって膨れあがり、不運によって打ちのめされる」とも言及しています。
あなたにおいても、「魂がいやしいかどうか」という古典的な問いかけは、とても重要な基準となっていくように思います。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
人生終わってみなければ分からない
今週のおうし座は、おだやかに、ゆるゆると始動していこうとするような星回り。
『春の水山なき国を流れけり』(与謝蕪村)という句のごとし。春の野山の緑には一切触れず、ただただ水の豊かさに言及することで、かえって平野特有の開けた空間の広がりを連想させることに見事成功している。
これは「春の水」という季語のもつおだやかな雰囲気にも合っているだけでなく、物事をつつがなく着実に発展させていく際の心得全般にも通じているのではないでしょうか。
あなたもまた、中長期的な計画を開始していくにあたってのマインドセットや動き出しを整えていきたいところです。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
こちら愛、応答せよ
今週のふたご座は、あらためて自分の顔との折り合いをつけていこうとするような星回り。
顔がその人間の本質に関わることを物語るという視点自体は、非常に重要な示唆をはらんでいます。こうした顔の問題について、例えばユダヤ人哲学者のレヴィナスは、「ひとの顔は、ただそれだけで意味がある」と言及する一方で、「(本質的に)<貧しい>」のだと語っています(原田佳彦訳『倫理と無限』)。
この<貧しさ>とは「傷つきやすさ(ヴァルネラビリティ)」であり、「受難や運命を能動的に受け入れ人間的な広がりを持とうとする性質」とも言い換えられるかも知れません。
あなたもまた、自身の在り様を正直に表してしまう「きびしい鏡」としての自分の顔とどう折り合いをつけていけるか、少なくとも直視を避けずに受け入れるところから、新しい日常を始めてみるといいでしょう。