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頭痛や肩こり、自分で改善!薬剤師が教える<冬~春の不調>簡単セルフケア

ライフスタイル

冬から春にかけての季節の変わり目は自律神経が乱れやすく、さまざまな体調不良を起こしてしまうことも。その不調を和らげるには「自律神経を整える」「アレルギー対策をする」といった方法があります。この時期の体調不良の原因・対策と、元気に乗り越えるコツを、薬剤師の碇純子さんに伺いました。

冬から春にかけて起こる体調不良の原因は?

photo:Unsplash
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冬から春にかけての芽がいぶき始める「木(こ)の芽どき」は、暖かくなってワクワクする反面、不調を感じやすい時期。それは特に女性に顕著で、8割の女性が何かしらの不調を感じているという調査結果も出ています。(※1)

春に近づく季節の変わり目で不調が起きる原因として、大きくは下記3つがあります。

原因1.自律神経やホルモンバランスの乱れ

気候の変化や激しい寒暖差、新しい環境によるストレスなどが要因となり、自律神経のバランスが崩れやすくなります。そうなると、血行不良や体温調節・胃腸機能の低下などを起こし、心身の不調につながります。

原因2.からだのあらゆる部位の収縮

冬は気温がぐっと下がるため、体温を保つために関節や骨盤、血管、筋肉が収縮しています。通常、春に近づくにつれ気温が上がるとこれらはほぐれて広がります。しかし、この移行がスムーズできない場合があり、その際に「春の不調」として症状があらわれると考えられています。

原因3.花粉の飛散

春先にかけて花粉も飛散し始めます。もともと花粉症をお持ちの人は、アレルギーに該当する花粉が飛散し始めることで、体調や肌に不調があらわれます。

実はこんなにあった! 冬から春にかけて起こる体調不良の種類

photo:Shutterstock
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冬から春にかけて起こる体調不良の症状は、下記のように実にさまざま。
・頭痛
・肩こり
・むくみ
・冷え性
・腰痛
・花粉症
・肌トラブル
・肌の乾燥
・不眠
・過眠
・疲れやすい
・倦怠感
・食欲低下 など

なかでも「肩凝り・冷え性・花粉症」は3大不調と呼ばれるほど、多くの人が経験しやすい症状です。それでも、次にお伝えする方法でケアをすることができます。

不調を感じたら取り入れたいセルフケア

photo:Unsplash
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不調を感じたら「自律神経を整える」「体内に潤いを与える」「アレルギー源から身を守る」といった対策をとるのがおすすめ。それぞれの具体的な方法を以下でお伝えします。

photo:Shutterstock
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対策1.アロマオイルを活用した入浴法で自律神経を整える

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に分けられます。普段の活動時は交感神経が優位になっており、それが続くと常にからだが緊張している状態に。つまり、血管収縮や興奮が継続している状態なので不眠や肩凝り、冷え性などが生じやすくなるのです。

入浴時にアロマオイルを使用すると、副交感神経を優位にして心身をリラックスさせ、交感神経と副交感神経のバランスを整える効果が期待できます。とくに、ラベンダーやカモミール、ローズはリラックス効果や自律神経を整える作用があるためおすすめです。

ただし、アロマオイルを入浴中に使用する際には注意点があります。

アロマオイルを使用する際の注意点

(1) 薄めてから使用する
アロマオイルは油分なので、浴槽のお湯に直接垂らしても溶けずに分離したままです。原油が肌に触れると肌荒れを起こすおそれがあるため、植物油や乳剤、無水エタノールで薄めてから使用してください。

(2) 乳幼児がいる場合は使用を避ける
アロマオイルの作用は強力であるため、乳幼児への使用は避けたほうがよいとされています。原則として3歳未満のお子さんがいる場合は芳香浴としての使用に留めておき、成人の使用量の半分以下をさらに薄めて使用してください。

photo:ヤマキ
photo:ヤマキ

対策2.食材でからだに潤いをプラスする

冬から春にかけては空気が乾燥しているため、積極的に水分を補わないとからだの内側から乾燥しやすくなります。体内の乾燥は肌や髪の乾燥にもつながるため、食事や飲み物でからだの内側から水分を補うことが大切です。

<潤いを補ってくれるおすすめの食材>
豚肉、カニ、エビ、白菜、長芋、里芋、卵、ごま、豆腐、黒豆、昆布、ハチミツ、オリーブオイル

からだの潤いを補うため、朝食に以下のレシピを取り入れるのはいかがでしょうか。

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