片付け・収納の専門家、鈴木久美子です。お悩みの多いクローゼット収納ですが、実は、一番簡単にスッキリ整う場所なんです。クローゼット収納を生まれ変わらせる簡単な整理、収納のポイントをご紹介します。毎日クローゼットを開ける度に、ワクワクうれしくなるような美クローゼットにしてみましょう。
クローゼット収納がうまくいかない原因
よく、クローゼットが使にくいんです…、とお悩みを聞きますが、拝見するとクローゼットはごく一般的な普通のクローゼット。
なんなら、私の家よりよっぽど広くてうらやましいくらいのクローゼットです。
さて、クローゼットが使いにくい原因はどこにあるのでしょうか?
収納ケースが悪い?ハンガーが悪い?
収納グッズも多少関わってきますが、大きな原因は何と言っても詰め込みすぎなんです!
クローゼット収納なんて本当に簡単でシンプルです。家族共通の物でもないですし、衣類は自分の意志で決められる物ばかり。リビングのように子どもや夫が散らかす場所でもありません。
自分次第でどのようにでも変えられるのがクローゼット収納です。
衣類の適正量と手放すコツ
さてクローゼット収納が使いにくいのは、詰め込みすぎが原因と分かったとしても、衣類を減らすのって難しいんですよね。人と比べられる物でもないので、適正量がどれくらいか分かりにくいです。ここでは、衣類の適正量と、手放すコツについてお伝えします。
衣類の適正量とは
衣類の適正量はなかなか決めにくい物ではありますが、そんな時は収納スペースから考えていくのがおすすめです。例えばクローゼットの横幅(バーの長さ)が90cmあったとしたら、3cmで割った数が適正量です。
90÷3=30
30着の衣類は適正量(目安)となります。少ないと感じましたか?
私としては3cmで÷くらいがちょうどよいかな、と考えていますが、以前インテリア計画を学んでいた際には5cmで割るといい、と聞きました。ショップのような余裕のある掛け方にする場合やジャケットコートが中心の場合は5cmで割るといいかもしれませんね。
今、皆さんのクローゼットにはどれくらい衣類がかかっているでしょうか?ギューっと詰め込むと2倍ほどは掛かるんです。これが使いにくい原因です。
ギュウギュウ詰めのクローゼットは本当に使いにくいんです。出し入れはしにくいし、衣類はシワシワになるし、良いことがありません。ギューッと詰めれば入るのではなく、それはすでに容量オーバーになっている事を理解してくださいね。
衣類を手放すコツ
衣類を手放すコツは、かなりいろいろなところで書かれているので、目にしたことがある人も多いと思います。だけど、分かっていてもできないのが人間。できれば隣に行って、話ながら一緒に衣類の整理したいところです。
今日、この記事を読んで下さったあなたが少しでも前に進めるように書いてみますね。
・その服で人に会っても大丈夫ですか?
・その服を心から好きですか?
・その服を大切にしていますか?
・その服を今、お金を出して買いますか?
・その服は着心地が良いですか?
・その服はあなたの人生に必要ですか?
服はあなたを彩る1つの重要なアイテムです。好きじゃない、大切にしていない物は身に着ける必要はありません。
クローゼット収納の基本
クローゼット収納の基本は、枕棚(上のスペース)、ハンガーパイプ(中のスペース)、足元(下のスペース)の3つに分けられます。
足元には基本的には引き出し収納ケースを入れて、たたみの衣類を収納しましょう。
引き出し収納ケースの選び方は、話すと長くなってしまうので今回は省略しますが、かなり古く、たわんでしまった物を使っている人もいます。引き出しがスムーズに開け閉めできないと使いにくくストレスを感じてしまうため、できれば開け閉めがスムーズな物を使って下さいね。
真ん中のハンガーパイプには、先述したように長さを3で割った数で衣類を掛けましょう。アイテム別にかけ、季節に合わせて使用頻度の高い物を取り出しやすい位置にしましょう。
上のスペース(枕棚)には、バッグ類や季節外の衣類を入れるようにしましょう。細かい物をバラバラに入れていると見た目が悪いだけでなく、取り出しにくいので、まとめて入れられる収納ボックスを使いましょう。できれば軽くて、取っ手がついていると使いやすいです。