新学期は、学校生活で心配なことが増えたり、さまざまな家庭の子育てに触れる機会が訪れたりする時期。小学生の子育てには、乳幼児期とはまた違った悩みが生まれます。OTEMOTOでは、親子サポートプロジェクト「6歳からのneuvola(ネウボラ※)」をスタート。こどもが小学1年生になる保護者が悩みがちなテーマについて、"先輩"や"同期"にあたる保護者たちのリアルな声を紹介していきます。
ひとつの正解はないけれど、みんながどう対処しているのかを知ることで、「うちの子には何が合うのか」を考えるヒントになりますように。今回は「家庭学習」について考えます。
※ ネウボラ = フィンランド語で「アドバイスの場」という意味。妊娠期から子育て期まで切れ目のないサポートを提供する自治体が日本でも増えています。
※アンケートは引き続き募集中です
OTEMOTO
小学校に入学したら、宿題はどのくらい出されるのだろうか。わが子はちゃんと取り組めるのだろうか。
そんな不安に拍車をかけるように、中学受験が激化している都市部では、低学年のうちから塾や通信教材などの情報も耳に入ってきます。
「家庭学習、どうしますか?」。OTEMOTO編集部がアンケートで質問したところ、「学校の宿題のみ」、「通信教育」、「塾」に大きく分かれました。
学習の方法は違っても、「勉強の習慣をつけてもらいたい」、「学校の勉強に遅れてほしくない」との思いは、どの家庭も同じのようです。
こどもの勉強を見る難しさ
「基本的には宿題だけ」、「宿題と通信教育」という声とともに、必要に応じて塾での勉強を検討するという声もありました。家庭学習ならではの、「親が勉強を見る」ということへの難しさも寄せられました。
「学校の宿題のみ」(50代母親 / 2年生男子 / 東京都)
「スマイルゼミをやっています」(30代母親 / 2年生女子 / 東京都)
「進研ゼミのみ。土曜日の午前など暇な時間にしている。あまり低学年から勉強させるつもりはない」(40代母親 / 2年生女子 / 東京都)
「タブレットを使用する通信教育に入会しているが、学校の宿題で手一杯でほとんどすることがないので解約予定。今のところ勉強に苦手意識はないので、塾は3年生以降で検討する」(30代母親 / 2年生女子 / 大阪府)
「学校の宿題では学力の程度がはかれないことと、共働きのためつきっきりで課題の管理をするのは難しいという理由で、1年生の夏休みから通信教育を始めた。本人の興味関心を考えて、タブレット学習を選択」(50代母親 / 6年生女子 / 神奈川県)
写真はイメージです
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中学受験のため塾へ
塾に通わせているという人も多く、その理由として「先生に教えてもらえる」「苦手科目の強化になる」というメリットが挙げられました。
「3年生までは通信教育で自宅学習の習慣をつくった。友達からプラスの影響を受けることがわかったことと、苦手科目をプロに教えてもらいたいと思ったことから、4年生から通塾することに」(40代母親 / 4年生男子 / 東京都)
「0歳から『こどもちゃれんじ』を受講しているが、小学生になった頃からしなくなった。小学校受験の際は塾に通ったので、中学受験に向けてそろそろ塾に行かないといけないと思っている」(40代母親 / 4年生女子 / 奈良県)
「塾の宿題に親子で取り組むのが家庭学習の軸になっている」(40代父親 / 3年生男子 / 東京都)
「4年生から塾に通っています。こどもチャレンジを受講した時期もありましたが、好きな知育玩具のほうが割がいいと思い、やめました」(40代母親 / 6年生女子 / 東京都)
悩んで決められない
一方で、自宅での学習か塾か、どちらがいいか、決められないという人も。
「スマイルゼミを悩んでいる」(40代母親 / 2年生女子 / 埼玉県)
「授業だけでは学習内容が身についているように見えず、プラスアルファの学習が必要と感じている。いきなり塾に通わせるか、知人に家庭教師をお願いするかで悩んでいます。学校公開で授業を見ていると、教員はPCと併用しながら教えることに必死で児童一人ひとりがちゃんとついていけているかまで手が回っておらず、できる子とそうでない子の差が激しい」(40代母親 / 3年生男子 / 東京都)
「家での時間を持て余すなら通信教育の教材をやらせたいが、どこかのタイミングで塾に変えるのであれば、早いうちから塾のほうがいいのかな……?」(40代母親 / 1年生女子 / 千葉県)