時間もお金もかかる
親にとっては時間と金銭面への負担も、悩みの種になっているようです。
「通信教育は親が見ないとならないので、塾かオンライン塾を検討」(30代母親 / 1年生男子 / 千葉県)
「娘の宿題をマル付けするので精一杯。オンライン塾も検討したが自分が今年いっぱいはサポートできなさそうなので、基本は学校の予復習が中心。夏休みや冬休みにスポットで塾を併用」(40代母親 / 4年生女子 / 神奈川県)
「公文も考えましたが、これ以上習い事に連れて行くのは時間的にも体力的にも無理! 金額の問題もあります。通信教育は年間で比べると安いし、ゲームのようなものもあって楽しいようですが、ちゃんとやらせないと無駄になる。これ以上、宿題にまで振り回されるのは、私にもこどもにも心の限界がくると思って、今のところは通信教育です」(40代母親 / 4年生女子 / 大阪府)
塾にいくら払う?
ソニー生命保険が2024年、大学生以下のこどもがいる20歳以上の男女1000人を対象に行ったアンケート「子どもの教育資金に関する調査2024」では、「子どもの教育費の負担を重いと感じる」との問いに、「非常にあてはまる」「ややあてはまる」と回答した人は67.4%。こどもが小学生の親では57.2%が、教育費の負担が重いと回答しました。
出典:子どもの教育資金に関する調査2024
ソニー生命調べ
また、全体の約8割が教育資金に不安を感じており、その大きな理由としては、「物価の上昇」「教育資金がどのくらい必要となるか分からない」などがあげられています。
実際にはいくらのお金がかかるのでしょうか。
文部科学省の2021年度「子供の学習費調査」によると、小学生で「通信教育・家庭教師費」を支出した人の年間平均額は、公立約5万5000円、私立約10万円。一方で「0円」という人も公立58.1%、私立47.3%いました。
また、「学習塾費」を支出した人の年間平均額は公立約20万8000円、私立約37万5000円でした。「0円」の人は公立61.1%、私立27.0%でした。
家庭に合った学習方法について、新学年になったこのタイミングで、親子で話し合うのもいいのかもしれません。
OTEMOTO
親子サポートプロジェクト「6歳からのneuvola」では、家庭学習のほか、保護者の働き方、PTA、おこづかい、ゲーム、勉強場所などのテーマを順次、取り上げています。アンケートは引き続き募集していますので、ご意見やご経験をお寄せください。
また、課題解決をともに考え、親子をサポートする企業や団体を募集しています。詳しくはこちら(contact@o-temoto.com)からお問い合わせください。