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秋田から森の「民主化」を。植林だけで終わりにしない、人と森林の新たな関係性

ライフスタイル

「森の民主化」のために

ーー会社設立のきっかけとなったツリーハウスをはじめ、地域住民との連携も大切にされています。自然と人のさまざまな関わり方を模索されている印象ですが、このほしの今後の展望について教えてください。

「このほし」という会社名の由来は、地球という惑星としての「この星」、そしてひとり一人が輝く「個の星」。森づくりやエネルギー資源の見直しを進めていくことで、ひとつしかない地球がこれからもずっと輝き続けていってほしいという願いを込めています。その実現のため、私たちが掲げているのは「森の民主化」です。

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Hirohiko Namba / OTEMOTO

元々、森は人々の共有財産だったと思うんです。もちろん、現在は所有している人や管理している人など権利を持っている人がいますが、それは人間が後から線引きしたこと。そんな思いがあるので、現代だからこそ実現できる新たな森への関わり方を、テクノロジーなども活用しながらデザインしていきたいと思っています。

そのために実現したいのが『森の民主化』なんです。所有者だけが存続のために頭を抱えたり、林業従事者だけが日々向き合う森の未来を憂うよりも、地域住民を含むさまざまな人がそれぞれの関わり方を見つけ、グラデーションのように森に関わっていく。そんな形が理想です。

ツリーハウスなどの自然環境教育事業や自治体向けのコンサルティング事業、所有者と企業をつなぐマッチング事業などもその一環。森に関わる人が多様化していく、あるいは森への関わり方が多様化していく。そんな未来を目指していきたいです。

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