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モノに執着しない。シンプルライフ賢者に聞いた「持たない暮らし」のコツ3選

ライフスタイル

少しのお気に入りだけを持つシンプルな暮らしに憧れるけれど、ものが減らせないとお悩みの方も多いのでは?そこでお話を伺ったのが、無垢材の質感が印象的な一軒家ですっきりと暮らすミニマリストのめいさん。かつてはものを溜め込みがちでしたが、手放すことができた経緯と、ものを減らすためのコツを3つ教えていただきました。

余計なものを置かない、注文住宅での暮らし

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静謐な空気が漂うような、整然としたダイニング。アロマ・植物療法士として働くミニマリストのめいさんが、旦那さんと高校生のお子さんと3人で暮らすご自宅です。フルオーダーの2階建ての住宅は、余白を大切に考えたこだわりの造り。余計なものが一切出ておらず、木の香りと澄んだ空気の流れを感じるような空間となっています。

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めいさんは、前職は約3年間、片付け関連の仕事をしていました。だからこんなに片付いた家にできるのか…!と感じてしまいますが、実はかつてはものを溜め込みがちなマキシマリスト。苦労しながら片付けを学び、ものを少しずつ手放して、10年ほど前にこうしたミニマルな暮らしにたどり着いたそうです。

片付け=収納ではない。まずは必要・不要を見極めて手放すことから

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以前は美容師やリラクゼーションサロンスタッフとして働き、インテリアを中心に美容やファッションのブログも書いていためいさん。ブログのネタとして素敵なものや新しいものが欲しいと、おしゃれな人が持っているものや雑誌で目にしたものを次から次に購入。それでも、ほかの人のブログと自分の暮らしを比べては落ち込む日々を送っていました。

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そんな中雑誌で見かけた、ものがほとんど置かれていないシンプルなインテリアに魅力を感じるように。それを目標に棚や収納アイテムを増やしてものを納めてみましたが、自宅は圧迫感が増すばかりでした。

しっかりとノウハウを学びたいと、片付けの資格の講座へ。そこで、片付けはただものを収納することではないと知ります。まずは、ものを「いる」「いらない」で分類。「いらない」ものを手放してから、「いる」ものを整理しながら収納することが大切だとわかったのです。その手順に沿っていらないものを手放していくと、少しずつ片付けられるようになっていきました。

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その頃、ほんの少しのお気に入りだけと暮らすミニマリストの存在を知り、心惹かれて本気で目指すように。それを実現した今も、日々持ち物を見直し、少数精鋭のものとの暮らしを続けています。

マキシマリストからミニマリストになれた。ものの手放し方のコツ

めいさんが試行錯誤しながらも、ミニマリストになることができた過程から、ものを手放すためのコツ3つを教えていただきました。

ものを手放すコツ1:小さな範囲から、少しずつ進める

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めいさんは家を片付けると決めた当初、広い範囲のリビングやキッチンのものから処分しようとしましたが、疲れたり飽きたりしてやりきれないことも多くあったそう。

逆にうまくいったのは、自分のものだけがある小さな範囲を一つずつ片付けていく方法。化粧ポーチや財布の中、インナー類の引き出しの中から始め、バッグ、クローゼット…と範囲を広げていきました。

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「もともと片付けられないタイプの私には、広い範囲を一気に片付けるのはハードルが高いことに気づきました。そこで『小さな範囲を少しずつ』のやり方に変え、一日で終わらせようとせず、時間がかかってもいいから毎日進めていくと、少しずつクリアしていくことができました」(めいさん、以下同)

ものを手放すコツ2: 捨てるものではなく、残したいお気に入りを選ぶ

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一つひとつのものと向き合い「本当に必要?好き?大切?」と、自分の心と対話して手放しためいさん。その中で流行や人の目を気にして手に入れてきたものにも気づき、反対に自分の好きなものが明確になっていきました。

そんなめいさんが持ち物を見直すとき、棚やクローゼットからものを全部出して分類しますが、捨てるものを探すことはしません。残したい「お気に入り」から手に取っていきます。

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「最初に選ぶのは『好き・お気に入り』の感情が湧くもの。次に、お気に入りではないけれど、必ず使う必要なもの、またはどうしても捨てられないもの。そこで手に取らなかった残りがいらないものだと判断できます。この方法を続けて、本当に大切、かつ本当に必要なものは、思っている以上に少ないことがわかりました」

ものを手放すコツ3: 迷うものも、思い切ってひとつ手放してみる

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そんなめいさんにも、長い間手放す決断ができずにしまいこんでいたものがありました。20代の頃流行にのって手にしたハイブランドのバッグや腕時計です。かつてバイト代やお年玉からコツコツ貯めてきたお金を全額はたいて手にしたこともあり、使わなくなっても「せっかく買ったのに」という思いに縛られていました。

それでも「ものに振り回される暮らしはもうしたくない」と、捨てることを決意。当日は後悔したらどうしよう?とこわくて手が震えるほどだったそうです。それでも思い切って手放した結果はというと…。

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「潔く捨ててみたら、今まで感じたことがない爽快感を味わう私がいました。ただ、捨てるときの罪悪感や恐怖はとても大きかったので、『これからは本当に必要なものだけを最小限の量だけ持つようにしよう』と誓いました」

その後、ベッドやソファ、ダイニングテーブルと椅子のセットも処分しためいさん。外国製の大型家具だったため、回収に加えて解体の費用もかかってしまいましたが、手放した後は驚くほど部屋が広く感じられ心地よく過ごせるように。そうした家具はなくても大丈夫だとわかった今では、ふとんやローテーブルでの生活に落ち着いています。

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