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[おとなのソロ部]五感でアロマの魅力を体験するソロ時間。原宿「AEAJ Green Terrace」へ

開放的なパノラマビューの「アロマテラス」

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天候などにより中止する場合もある

3階の「アロマテラス」は、毎時50分ころからスタッフが案内するシステム(不定期開催のため、実施されない日もある)。エレベーターもありますが、カラマツの階段を上りながら向かいます。目の前には山手線を挟んで、「国立代々木競技場」がそびえ立ちます。この建物は隈研吾氏が尊敬し、影響を受けた建築界の巨匠・丹下健三氏が設計。また、緑あふれる神宮前の森も一望できます。刎木(はねぎ)を重ねた“ヤジロベエ構造”のテラス屋根を眺めながら、パノラマビューを満喫。木材が生きる建築と都市の自然が調和する開放的な空間でした。

通年開催する、香りのワークショップにも参加したい

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フレグランスボトルは4種類、季節によって変わる(写真はイメージ)

「AEAJ Green Terrace」ではワークショップも開催しています。そのひとつ、「絵画」をテーマとしたアロマブレンドワークショップ「Aroma Bar~名画から広がる香りの世界~」では、有名な絵画をイメージした香りに、絵画に対する自身の解釈に紐づく精油を選んでブレンドし、自分だけのフレグランスを作ることができます。名画は季節ごとに変わり、7月のテーマは、クロード・モネの『睡蓮』(写真左)。モネは睡蓮や水面に映る緑、空など、移りゆく時間や季節を描いています。

7月の開催日は毎週金・土曜で、予約は公式サイトから。所要時間は15分程度で、料金はひとり4460円(入館料も含む)。ワークショップ終了後には、「アロマラボラトリー」など施設内の各コンテンツも利用することができます。

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まずはベースとなる香りを試します。モネの絵画『睡蓮』をイメージした、水彩画家の佐原和人さん監修のフレグランスは、水面にきらめく花や葉、光、そこに映り込む周囲の空気を表現しているそう。精油はホーリーフ(クスノキ)、ラベンダー、イランイランが使用されていて、さわやかで心が和らぐ香りです。

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次は感情に紐づく香りを配合していきます。『睡蓮』を見ながら、カウンセリングシートに記載されている“喜び”“憂い”など6つのキーワードから絵画のイメージに合う言葉を選びます。数年前に『睡蓮』の連作を鑑賞したことがあるので“追憶”をチョイス。スタッフがムエットに精油を滴下してくれるので、深く息を吸い込むようにして香りを確かめます。リンゴのような甘さが広がり、癒やしに満ちた印象です。

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感情に紐づく香り、ブラインド・テイスティングで選んだ精油は、それぞれベースのアロマブレンドに1滴ずつ落としていく。選んだ精油によっては色が変わる

ベースの香りに、感情に紐づく精油を1滴加えます。最後にブラインド・テイスティングという、名前を伏せた4種類の香りをムエットで試して、自分が一番好きな香りを選びます。どんな香りか分からない状態でのテイスティングは、少しドキドキ感もあります。懐かしさ、幸福感のある甘さなど、さまざまな香りのなかから、なじみのあるフローラル系の香りを選びました。

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ブラインド・テイスティングで選んだ精油を1滴加えて混ぜると、名画『睡蓮』から広がる香りを閉じ込めたアロマスプレーのフレグランスが完成です。華やかで明るく、暑い夏にもぴったりなさわやかさも感じられます。それにしてもたった1滴の精油だけで香りの印象が変わるなんて……。植物の力を改めて感じることもできました。

アロマスプレーは、就寝前に枕カバーなどのリネンにスプレーすれば、リラックス効果が期待できます。空間に吹きかければ部屋中が心地いい香りで満たされます。防腐剤は入っていないので1カ月以内に使うことをおすすめします。

原宿の閑静な住宅街にたたずむ「AEAJ Green Terrace」。隈研吾氏による木材を多用したヒノキ香る建物に、四季折々の植物が出迎えるコリドー、そして膨大な精油の香りを集めたラボラトリーなど、まさに五感でアロマを体験できる施設そのものでした。ぜひ、自分にぴったりな香りを探しに出かけてみませんか。

■AEAJ Green Terrace(えーいーえーじぇー ぐりーん てらす)
住所:東京都渋谷区神宮前6-34-24
TEL:なし
営業時間:13~18時
定休日:日・月曜、祝日
料金:入館500円(ワークショップの料金は内容によって異なる、施設利用料も含む)
予約 :www.aromakankyo.or.jp/greenterrace(AEAJ Green Terrace特設サイト)

Text:木村秋子(editorial team Flone)
Photo:yoko

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。

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