isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2024年下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
根源詩
今週のおひつじ座は、余計なものをそぎ落とし無心に近づいていこうとするような星回り。
『夏草に汽罐車の車輪来て止る』(山口誓子)という句のごとし。作者はある座談会の席で、季語とか季題というのは<根源>へと通じる門であるから大切にしようという旨の発言をしているのですが(『俳句』昭和29年2月号)、では根源とは何か?自身でも「正体の判らないもの」と言うばかりでいま一つ判然としません。
おそらく根源とは、眼の前の物の本質、物の存在そのものがすっと入ってくるような開かれた無心の状態のことであり、日ごろ頭で下しているああでもないこうでもないといった判断がすべからく剥落したところで初めて開けてくる境地なのではないでしょうか。
あなたもまた、だんだんあたまを空っぽにしていくべし。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
黙ってやるただそれだけ
今週のおうし座は、自分なりの「生活の知恵」の原点に立ち返っていこうとするような星回り。
アリ研究の第一人者である生物学者エドワード・O・ウィルソンは、「大学に入る前の時期にこそ、『若い科学者』が生まれるのです。(…)その際に、最も適した場所の一つはフィールドワークです。自然に対して興味と好奇心と情熱が自然に湧き起こってきたら、あとは簡単です。(…)基礎の部分にたくさんの時間を使うのは無駄です。順序を逆にして、まず実際の研究にとりかかるところから始めたほうがいい。」と話していました。
ウィルソンは、「世界を探検せよ、そしてその中に生きている生物についてよく調べ、それらを維持するためのサイエンスを確立しよう」とも言っていましたが、この「サイエンス」は、「夏休みの自由研究」にも「おうし座の経験則」にも置き換え可能であるはず。
あなたもまた、小学生に戻ったつもりで、この夏の自由研究のテーマを決めてみるといいでしょう。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
落としどころを思案する
今週のふたご座は、自分がすでにそこにはまり込んでいる運命を冷静に見つめ返していくような星回り。
『蟻のため簡なる地獄備はれり』(相生垣瓜人)という句のごとし。掲句の作者はおそらく昆虫の世界ではなく、人間の世界の地獄のことを考えていたのではないでしょうか。
ただただ蟻の運命と人間の運命とをどこか並列に目の前に置いて淡々と見つめているだけであり、さながら静かに川を眺めている釈迦のような悟った雰囲気を漂わせています。
あなたもまた、もし地獄に落ちるならば自分にはどんな地獄がふさわしいか、想像をめぐらせてみるといいでしょう。