ハーブの説明をひと通り受けたら、布に入れてボール状にするために、並べられたハーブを手でもんで、細かくしていきます。
ドクダミなど枝があるものは布から出てきてしまい肌に当たると痛いので、ハサミなどで細かく切ります。無心に細かくしていく作業が楽しくて、つい夢中になってしまいます。ハーブが触れ合うかさかさという音や、ほのかに香る香りで、リラックス効果抜群。15分ほど集中して切っていくうちに、こんなに細かくなりました!
最後に、触り心地をよくするためのハトムギを入れます。
用意された布にハーブを包んでいきます。布で4つ端をつかみ、てっぺんを持ちながら包みこみます。ハーブが横から出てこないように、きれいにまとめて。
すべて包んだら手で押してハーブを細かくつぶして……
根元をキュッとしてタコ糸でしばり、固定
先生がやっているのを見ると簡単そうには見えますが、実際にやってみると丸い形にかたどっていくのが意外と難しい! とはいえ横で先生がフォローをしてくれるので、安心してトライできます。
タコ糸をしばるときのポイントは、根元を持ちつつ、ねじらないこと。根元がねじれると中のハーブが出てきやすくなってしまうそうです。てるてる坊主を作るように丸くして、くるくるとタコ系でしばります。メンテナンスのときにほどくため、結ぶ際は固結びではなくほどきやすい蝶結びにします。
あっという間に、ハーブボールが完成しました!
完成した後は、セルフケア方法についてレクチャーしてもらいます。ハーブボールは使う際に、まずは塩水で濡らします。このときに持ち手は濡らさず、本体だけを濡らすように。次に濡らした状態で、蒸らします。電子レンジの場合は2分ほど、蒸し器の場合は10分ほど温めます。
蒸されたハーブボールを肌に当て、セルフケアをします。蒸したてはとても熱いので、タオルなどで冷まして温かくなったら肌にのせていきましょう。
ハンコを押すように、毛穴にハーブが入っていくのをイメージして、気持ちよく、心地よく肌に押し当てていきます。ここでたたいたりしないように。先生がやり方を丁寧にレクチャーしてくれますよ。
今回は腸活のツボを教えてもらいました。親指と人差し指の間の「合谷」というツボに、じんわりと当てていきます。ツボ押しというとピンポイントなイメージがありますが、ハーブボールの場合は広範囲でじっくりとアプローチできるため、ふんわりと心地よくなりますよ。
使い終わったら、ひもを解いてハーブを乾かします。乾燥したらジッパーバッグなどに入れ、冷蔵庫で保管。ハーブボールは、香りがなくなるまで使うことができます。香りがなくなったら、湯船に入れて薬草風呂にしたり、ハーブの肥料にしたりという用途でも使えます。
施術のレクチャーをひと通り受けて、今回のワークショップは終了です。帰りには、おみやげにティーバックの漢方茶がもらえます。もちろん作ったハーブボールも持ち帰ることができるので、自宅でのセルフケアに早速使うのが楽しみです!
温かい漢方茶を飲みつつ、ゆったりとした空間の中で数種類のハーブに実際に触れ、ハーブやハーブボールについての知識を学び、セルフケア方法も教えてもらい……と、満足度がかなり高い体験でした。さらに自分だけのハーブボールで、自宅でセルフケアをする楽しみも。これを機に、自分の不調を敏感に感じとる習慣も身につきそうです。
■エストレージャス サロン アンジェリカ(えすとれーじゃす さろん あんじぇりか)
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷3(お問い合わせいただいた方のみ住所詳細を案内)
営業時間:9~19時(完全予約制)
定休日:不定休
URL:https://harajuku-salon-angelica.com
Text:松崎愛香
Photo:yoko