日頃の疲れを癒やすひとり時間。マッサージや整体を受けるといったメンテナンスデーにするのもいいですが、日常のなかで自分を労る、セルフケアについて学ぶ時間にしてみるのはいかがでしょうか。今回訪れた「エストレージャス サロン アンジェリカ」では、先生とマンツーマンでハーブについての講座を受けながら、ハーブボール作りの体験ができます。身近なようで実はよく分かっていないハーブについて知る、いいきっかけになりそうです!
原宿の隠れ家的空間でじっくりと自分に向き合う
「エストレージャス サロン アンジェリカ」は、東京メトロ副都心線北参道駅から徒歩3分、JR原宿駅から徒歩10分のマンションの一角にある隠れ家的サロン。原宿という好立地にありながら、路地を入った場所にあり、隠れ家的な雰囲気が満載です。
オープンは2003年。先生であるオーナー・伊東純子(いとうじゅんこ)さんは、自身の体調を整えるためにアロマセラピーを学び、各自の体調の悩みに対応できるよう数々の技術を習得。ハーブボールの講師としても活動しています。
ハーブボールは、数種類のハーブをブレンドし布に包んだものを、蒸して温めた状態で使います。気になる部分にやさしく当てると中のハーブ成分が毛穴から吸収され、揮発した成分を口から吸うことで体が温まり、深いリラックスへと導かれます。ハーブ療法と温熱療法を同時に行い、簡単にセルフケアができるというのもハーブボールの特徴です。
「エストレージャス サロン アンジェリカ」のハーブボール作りでは、日本とタイの無農薬ハーブを使用します。日本のハーブは、西洋ハーブと比べて香りがそこまで強くなく、ほのかに香る程度。日本人の体に、よりなじみやすいそうです。今回トライするのは、「ハーブボールミニ講座」7700円。所要時間は90分ほどです。作った後、そのまま先生によるお試し施術(60分8800円)を受けることもできます(施術を受ける場合は別途予約が必要)。
講座内容は、温活養生・ストレス養生・腸活養生・美肌養生の4つから選ぶことができます。今回は、一番人気という腸活養生の講座を受けることにしました。どの講座を受けるかは、予約の時点で伝えます。
漢方茶を飲みつつハーブボールとハーブを学ぶ
ハーブボール作りをする前に、ハーブボールやハーブについて先生から講座を受けます。講座を受ける前に漢方茶が出され、ほんのり香るハーブの香りにふっと気持ちがやわらぎます。今回出された漢方茶は、玄米茶をベースにレモングラス・ドクダミ・クワなどがブレンドされたもの。
最初に提供される漢方茶は、その日の気候や受ける人の体調の悩みに基づいて先生が独自でブレンドしているそう。取材当日は湿度が高い日であったため、湿気対策におすすめのハーブをブレンドしてくれました。湿気がある日は冷たい飲み物を飲んでしまいがちですが、温かいお茶がすっと体内に入ってきて、気持ちが落ち着きました。体調の悩みについては、予約時のメールのやり取りである程度ヒアリングしてもらえます。
漢方茶を飲みながら、今回のハーブボール作りで使うハーブを見せてもらいました。今回使うハーブは、写真にある11種類(ヨモギ、ビワ、オオバコ、杜仲(とちゅう)、ドクダミ、桑の葉、クマザサ、レモングラス、ミカン、赤しそ、生姜)。レモングラスは強い香りのあるタイ産、それ以外は、すべて日本のハーブを使用します。
使う材料は11種のハーブと布とタコ糸だけ。ハーブは事前に伝えたコースや体調の悩みに合わせて、先生があらかじめ用意してくれます。サラダボウルぐらいの大きさのボウルに、ハーブがぎっしり。これを全部布に詰め込んで、ハーブボールを作ります。小皿に入っているのは、ハトムギ。ハーブボールを肌に当てたときに、触り心地をよくするために入れるそうです。
プリントに沿って説明を受けられるため分かりやすい
最初に、ハーブボールの説明を受けます。ハーブボールとは、インドの伝統医学・アーユルヴェーダが発祥といわれ、タイの伝統的な医療のひとつ(伊東さんが所属の「ハーブボールセラピスト協会」による)。水・風・火・土を体の構成要素として考えるという、タイ伝統医学の考え方についても説明を受けました。
今回受けた腸活養生の講座では、腸タイプのチェックリストにチェックを入れていき、自分がどんなタイプの腸内トラブルを抱えているのかを、より具体的にしていきます。
腸活におすすめのハーブの効能について、ひとつひとつ丁寧に教えてもらいます。こちらは「ヨモギ」。血の巡りにアプローチするハーブといわれ、婦人科系のトラブルや肌トラブルにも効果が期待できるとか。
こちらは「ビワ」。夏バテ予防が期待できるそうです。甘い香りでイライラした心を落ち着かせるのにもいいとか。
こちらは「ドクダミ」。利尿作用やお通じをよくする効果が期待できるといわれています。肌荒れが気になる人にも。
こちらは「レモングラス」。タイのレモングラスのほうがレモンの香りが強いため、あえてタイのハーブを使っているそうです。
ハーブの山からひとつひとつ取りながら、どんなものか説明を受けます(ハーブはあらかじめ先生がブレンドしておいてくれています)。実物を手にしながら説明を受けると、より頭に入ってくる気がします。こんなにたくさんの種類のハーブを触る機会は普段なかなかなく、ほのかな香りや触り心地にもリフレッシュできました。