贈り物や手土産に、老若男女問わず贈りやすいのが定番の和菓子。そのなかでも、見た目にちょっとインパクトがあるものなら、驚きがあってさらに喜んでもらえそう。今回は、多くの人から愛される老舗や新進気鋭のモダンな和菓子屋さんから、定番とは一味違う特徴があるお菓子をご紹介します。
東京「麻布昇月堂」
大粒の栗や紅白の求肥が浮かぶ「一枚流し麻布あんみつ羊かん」
箱の蓋を開けると、紅白のお餅やゼリーなどが浮かんでいるような、みずみずしい羊羹が現れる「一枚流し麻布あんみつ羊かん」。東京・広尾や南青山にもほど近い西麻布にお店を構える「麻布昇月堂(あざぶしょうげつどう)」の一品です。
大正末期に創業して以来職人の技を受け継ぎながらも、3代目が新しい和菓子の形を求めて生み出したお菓子。あんみつに使われる求肥や寒天、そして大粒の栗がつぶし餡の羊羹に閉じ込められています。大勢で切り分けて食べるのも楽しい豪華な羊羹です。
麻布昇月堂
一枚流し麻布あんみつ羊かん
(小) 1,404円(税込)
(大) 2,808円(税込)
東京「清寿軒」
楕円の生地でたっぷりの餡子をくるんだ「小判どら焼き」
餡子がはみ出しそうなほどたっぷり挟まったどら焼き。1861年(文久元年)に日本橋堀江町(現小舟町)に生まれ、同じ場所で地元の人たちから愛され続けている「清寿軒(せいじゅけん)」の「小判どら焼き」です。
香ばしくもしっとりとした食感の生地を使ったこのどら焼きは、大判サイズもありますが、小判のほうが珍しい形。まさに小判のような楕円型の生地で、大判と同じ量の餡子を贅沢にくるんでいます。どら焼きの皮好きの人にも、餡子好きの人にも一目置かれる一品です。
清寿軒
1個 300円(税込)
小判どら焼き8個入り 2,650円(税込)
大判どら焼き4個・小判どら焼き4個入り 2,730円(税込)
大阪「五條堂(ごじょうどう)」
地元の池に上がる花火を大福のなかに表現した「鴻池花火」
一見普通の大福かと思いきや、一口食べればクリームや色とりどりの果物に驚かされる大福。1975年に東大阪市東鴻池町で創業した「五條堂(ごじょうどう)」の「鴻池花火」です。
父親が始めたお店を引き継いだ娘さんが、より多くの人に親しんでもらいたいと作り出す和菓子はどこか和モダンな雰囲気。この大福は、地元の鴻池の夜空に輝く花火を表現しています。生クリームとこし餡のなかに、ブルーベリー・オレンジ・バナナ・フランボワーズ・パイナップルを包んであり、フルーツもたっぷりです。
五條堂
鴻池花火
4個入り 2,140円(税込)~
兵庫「甘音屋」
団子を特製のたれに沈めた「冷しみたらし せせらぎ」
これぞ「つゆだく」と言いたくなるようなみたらし団子。2009年に兵庫・姫路に生まれ、「和の志」を大切にした新鮮なお菓子を届けている「甘音屋(あまねや)」のもの。もちっとした団子を、特製のみたらしのたれに浸してあります。
通常は温かい状態で味わうみたらし団子ですが、こちらは冷やして食べることから「冷しみたらし せせらぎ」と名付けられました。まだ蒸し暑さが残る夏の終わりにもうれしい、新しいスタイルの和菓子です。
甘音屋
冷しみたらし せせらぎ
2箱入り 843円(税込)
3箱入り 1,264円(税込)
大阪「実と美」
色とりどりの餡子とナッツや果物を挟む「モナカ」
さまざまな色の餡子とトッピングも目を引くモナカは、2019年に大阪の上本町に開店した「実と美 mitomi」の一品。“日本の良きもの”をコンセプトに、現代的な和菓子を生み出すお店の看板と言えるお菓子です。
豊富なフレーバーのなかで一番人気なのが「ミルク餡、フランボワーズ」。手炊きのミルクキャラメルと自家製白餡を合わせたミルク餡に、フリーズドライのフランボワーズとピスタチオをのせていただきます。ほかにも黒ゴマ餡と胡桃のキャラメリゼ、白みそ餡に黒いちじくとラム酒などの組み合わせがあり、季節限定の味も登場します。
実と美
モナカ1箱8個入り 2,160円(税込)
(抹茶餡、大納言、炒り玄米/白みそ餡、黒いちじく、ラム酒/黒ごま餡、胡桃のキャラメリゼ/ミルク餡、フランボワーズ/白みそ餡、黒いちじく、ラム酒)