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アクセス良好だから大人旅にも♡癒しと非日常を満喫できる4大スポット

旅行・おでかけ

生命の宝庫である熱帯雨林には、マレーグマやミュラーテナガザルといった珍しい動物も暮らしています。そんな希少種を保護する施設や、キナバタン川流域のリバークルーズなど、動物と地球の神秘に触れられ、新しい気づきを与えてくれる場所をご紹介します。

1.コタキナバルで動物と対面!「ロッカウィ・ワイルド・ライフ・パーク」

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一つ目はコタキナバルの中心部から南東へ車を30分ほど走らせた森の中にある「ロッカウィ・ワイルド・ライフ・パーク」。東京ドーム24個分に相当するスペースにおよそ100種が暮らしています。

ふとした表情まで読み取れる距離の近さも魅力

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長い腕を器用に動かして樹上を移動するミューラーテナガザル。朝方に歌を口ずさんでは、縄張りを主張するそう。園内にある柵のほとんどが低く作られているため、間近で観察ができるようになっています。

マレータイガーとも目を合わせられる

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さすがは密林の王者!風格漂う佇まいに見入ってしまいます。15歳(人間の年齢で45歳程度)のチャチャは、1頭で住んでいます。ちなみにマレータイガーはマレーシア国内でも8頭ほどしかいないそうです。

ボルネオ島のみに生息するテングザル

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天狗のように長い鼻を持つテングザル。1頭のオスが複数のメスと子どもを引き連れて、川や海辺のマングローブ林といった湿地帯で暮らします。ちなみに写真はオスになります。熱帯雨林の中でボスの姿を目にできるのは稀なので、近くで観察できる重要なポイントです。

木登り上手のマレーグマ

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クマの中で最も小柄で、ヤシの木の上にひょいっと登ってやわらかい芽を食べます。基本的には夜行性ですが、人との接触が少ない空間では昼間に活動することも。この日は起きて歩く貴重なシーンが見られました。

密猟や開発の影響で森を追われた動物を保護

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奥に進むとアジアゾウの子どもが笛の音に合わせて柵に足を差し出す訓練を受けていました。これは獣医師の検診で必要な動作のためです。

実は「ロッカウィ・ワイルド・ライフ・パーク」は動物園ではありません。サバ州の野生生物局が管轄する保護施設です。同時に大学と共同で生態の研究を進めてもいます。

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違法で連れ去られたマレータイガーやマレーグマ、土地を拓くために森を伐採し住処を奪われたテングザルといったように、人間の事情に振り回されてここに来ています。

できるだけ本来の姿で生きられるよう配慮がなされてはいますが、一度、人との交流を覚えてしまうと野生には戻れないそう。そういう背景をオープンにし、悲劇を繰り返さないよう発信をしています。

2.1964年設立の「セロピック・オラウータン ・リハビリテーション・センター」

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サバ州にはおよそ13,000頭のオラウータンが生息すると推測されています。ただ、警戒心が強いため人前には姿をめったに現しません。サンダカンにはそんな彼らを間近で眺められる施設「セロピック・オラウータン ・リハビリテーション・センター」があります。

入口の先には木々が鬱蒼と茂る森が広がる

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見学者向けのゲートをくぐると、すぐにジャングルが出現。葉で覆われているため日光が届かず、昼間でも薄暗いので少しだけ涼しいです。

木の狭間に架けられた橋を歩いて森の奥へと入っていきます。ちなみにこの空間には1200種の木が自生しています。これは日本全国の木の種類に匹敵するそう。熱帯雨林の豊かさがうかがえますね。

トレーニング用のロープを伝って素早く移動

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密林を10分ほど進んでオラウータンを観察できるエリアに到着すると、幸運にも赤ちゃんを抱えた若い母親に遭遇しました。

「セロピック・オラウータン・リハビリテーション・センター」という名が表すように、救済のために用意されたスポットです。こちらもサバ州の野生生物局が管理しています。

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森林伐採の影響で行き場を失ったり、違法と知らずにペットとして飼われていたり、さらには母と生き別れになった子どもなど事情を抱えたオラウータンを保護しています。

ちなみにセンター内と外の森に境界はなく、野生も往来できます。写真の新米ママはエサを求めてやってきたオスと恋に落ち、子宝に恵まれたのだとか。この日もその彼とごはんのあるコーナーで待ち合わせていました。

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