40㎡の小さな1LDKで始める二人暮らし。上質でディテールにこだわった家具を選び、部屋が広く見える工夫を凝らした、二人暮らしのお部屋を拝見しました。
家具選びの工夫で広く見せる1LDK
Harumakiさんが同棲のスタートに選んだお部屋は、40㎡ほどの1LDK。
リビングは、ハーフカウンターのキッチンを含めて、11畳ほど。
そのお隣には、約5畳のベッドルーム。
このお部屋の決め手は、立地と日当たり。二面採光で、どちらのお部屋にも大きな窓があり明るいところが気に入ったそう。「ただ、そこまで広くはないスペースなので、家具の選び方や配置にこだわり、広く見せる工夫をしています」
部屋のフォーカルポイントになるところに、大きめの観葉植物や間接照明を置くなど、空間にメリハリが生まれるように工夫されているそう。角に置かれた大きなミラーも、部屋を広く見せるために欠かせないアイテム。
家具の高さをおさえることも大事な工夫。クイーンサイズのベッドは、6cm〜脚の高さが選べるものを見つけて購入。マットレスはコアラマットレス。
テーマは「シンプルイズベスト」。手間をかけずに毎日を快適に暮らすことを心がけているとHarumakiさん。たとえば、収納はウォークインクローゼットやキッチンに備え付けの収納に収まるように暮らし、ものが増えるきっかけになってしまうような本棚やオープンラックなどは置かないようにされているそう。
「たくさんものがあっても、掃除機をかけるのも大変で埃も溜まりやすくなってしまいます。心のハードルを下げてすっきり暮らすために、最小限のものでいかに心地よい空間を演出できるかを考えています」
軽やかさとディテールにこだわる
部屋の主役として、存在感にこだわって選んだソファは、ロゼトーゴ。空間のじゃまをせず、でも凝ったディテールのあるところがお気に入り。抜け感のある格子状のテレビボードを選んだり、ブラインドを選ぶなど、「見た目の重さ」がなるべく出ないような家具選びにこだわっていらっしゃるそう。
「軽やかさ」にこだわって選んだダイニングチェアは、右がYチェア、左がチェスカチェア。「のっぺりとした印象にならないように、複数の素材を組み合わせることも意識しています。ラタンや、ペーパーコード、スチールなど、素材の違いからおもしろさや複雑性が出していけたらなと」
イサム・ノグチの和紙を使った照明「AKARI」も、「素材の変化」を感じられるアイテムのひとつ。
寝室にもペンダントライトを取り入れることで空間をリンクさせていらっしゃいました。ここでも、圧迫感を与えない楕円型を選ばれています。
シンプルでモダン、上質なものを集めた「ジャパンディスタイル」をつくっていきたいとお話ししてくださったHarumakiさん。小さな日本の賃貸のお部屋にも似合無理をせず快適に暮らせそうな、素敵なお部屋になっていきそうですね。
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text : Miha Tamura / photo : @_harumaki__m