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「気持ちよすぎて昇天…!」一生に一度は泊まりたい極上の温泉宿1泊2日レポ

星野リゾートが全国に展開するブランド「界」。地域の文化に根ざした空間や体験を通して、その土地の持つ魅力を存分に堪能できる温泉旅館です。2024年9月5日には、新たに「界 奥飛騨」が誕生しました。自然豊かな山々に囲まれた、岐阜県・奥飛騨温泉郷ならではの魅力を、実際に宿泊した体験記とともにお届けします。

飛騨の山々に囲まれた温泉宿「界 奥飛騨」

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国内でもトップクラスの湯量を誇る、岐阜県・奥飛騨温泉郷。豊かな自然に囲まれたこの山深い地域に「界 奥飛騨」はオープンしました。コンセプトは「山岳温泉にめざめ、飛騨デザインに寛ぐ宿」。周辺には標高3,000mを超える乗鞍岳(のりくらだけ)や飛騨山脈の南部にそびえる槍・穂高連峰(やり・ほだかれんぽう)、平湯大滝などの大自然が広がり、飛騨地域の自然や文化に触れながらゆったりと滞在できます。

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「界 奥飛騨」は2棟の客室棟と湯小屋棟、離れの計4つの建物から成ります。客室と大浴場、食事処がすべて分かれているのです(客室タイプによる)。滞在中のゲストが棟と棟の間を行き来することで、山や空の表情や鳥のさえずりなど奥飛騨の自然を五感で体感できるようにという思いからだそう。

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フロントに入ると、川が流れるように床に木が埋め込まれており、フロントカウンターへとゲストを誘います。フロントカウンターの奥には、施設の近くを流れる平湯大滝をイメージした白いタイルが。足元の木材は飛騨産の楢(なら)を使うなど、自然の息遣いを感じられるような空間です。

【共有スペース】飛騨の匠の技や、歴史を感じられる「離れ」

photo:界 奥飛騨
photo:界 奥飛騨

こちらは滞在中に休憩したり、本を読んだり、コーヒーを飲んだりとゲストが思い思いに過ごせる「離れ」です。縞模様のように見える壁は、広葉樹の木材を何種類も組み合わせたもの。

豊富な森林資源に恵まれたこの地域では、平安時代から木工産業が盛んでした。「飛騨の匠」と呼ばれる高い技術を誇る木工集団が、奈良をはじめとした日本全国に派遣され、各地で活躍していたそうです。壁には飛騨の匠が実際に使用していた道具が展示され、匠の息遣いを感じる空間美を楽しめます。

photo:界 奥飛騨
photo:界 奥飛騨

離れの外に広がる中庭には、源泉かけ流しの足湯も。お湯の流れる音や自然の音に耳を傾けながら山々を見ていると、ゆったりと時間が流れます。

photo:界 奥飛騨
photo:界 奥飛騨

中庭は、この地の景観の特徴である石積みの棚田を彷彿とさせる空間。中央を流れる湯の川にそって散策しながら遠くの山々を眺めると、広葉樹や自生種が生い茂っているのが見えます。四季折々の雄大な自然を感じながら、古くから続く奥飛騨の風景や、文化を感じられる中庭です。

【客室】地元の伝統技術が散りばめられた「飛騨MOKUの間」

photo:界 奥飛騨
photo:界 奥飛騨

客室は全部で49室で、すべて飛騨らしい意匠を感じる部屋。うち露天風呂付き客室は28室です。部屋のタイプは全6タイプで、3名定員の部屋や1名用、ペット連れで利用できる部屋などもあるので幅広いシーンで利用可能。1名用の部屋があるので、おひとりで気軽に訪れることができるのも嬉しいですね。

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チェックインの時間になったら、いざお待ちかねの客室へ。今回宿泊したのは、ご当地部屋「飛騨MOKUの間」。天然木を使った家具や、地域の伝統工芸の技術を用いたインテリアなどが散りばめられ、飛騨の魅力が詰まった部屋になっています。

photo: 界 奥飛騨(右下)
photo: 界 奥飛騨(右下)

地元の伝統的な漆塗り・飛騨春慶(ひだしゅんけい)のウォールアートや、飛騨染のクッションなど、室内のインテリアは鮮やかな色使い。室内をやさしく照らす行灯には800年の歴史がある山中和紙を使っています。

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広々とした寝室スペースにはベッドが2台。飛騨家具のアイコンともいえる技術「曲げ木」をイメージしたヘッドボードには飛騨地域に多く自生するブナ、タモ、サクラ、ナラの木をモチーフにグラデーションがあしらわれており、1日の疲れを癒してくれるやすらぎの空間を演出します。

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部屋の奥には、大きな露天風呂が。引き戸を開けると、すぐそこには中庭が見えますが、覗き見防止のための曇りガラスがついているので安心です。木々を眺めながらお風呂に浸かり、自分だけの時間をゆったりと堪能できます。

【夕食】宝楽盛りから飛騨牛まで。飛騨の食材を堪能する絶品フルコース

photo:界 奥飛騨
photo:界 奥飛騨

夕食は、飛騨ならではの食材を活かした特別会席「飛騨牛の朴葉つと焼き会席」。メインの飛騨牛に加え、地域で取れた食材をふんだんに使用した料理がコース形式で提供されます。

photo:界 奥飛騨
photo:界 奥飛騨

先付け、土瓶蒸しから始まり、八寸(八寸サイズのお皿から由来)やお造りを乗せた豪華な宝楽盛り(写真)、揚げ物、蓋物などが続きます。料理の盛り付けには囲炉裏端を思わせるデザインの古材を活用。地域の風情を感じる華やかな食事も、界の楽しみのひとつです。

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メインの飛騨牛の朴葉つと焼きは、大きな朴葉に包まれた飛騨牛を、熱々の石の上で焼いていただきます。石の上に置くと聞こえる「ジュ〜」という音がたまりません…!食べてみると舌の上でサッととろけるように柔らかく、まさに絶品。噛むほどに上質な脂が口の中に溢れ、じんわりと幸福感に包まれます。

また、自分で焼くので好みの焼き加減でいただけるのも嬉しいポイントです。途中で石の温度が下がってしまったのですが、それを見たスタッフの方が何も言わずに新しい熱々の焼き石を持ってきてくださり、ホスピタリティの高さにも改めて感動しました。

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