SNSで編集部の目にとまった素敵な作品を、制作の背景と交えてご紹介していきます。季節を届けるアクセサリー作家・fraise02さんの「苺の花のネックレス」です。
作り手は、fraise02さん
「季節を届けるアクセサリー」をコンセプトに、大切な人との会話のきっかけになるようなアクセサリーを制作。
fraise02が生まれるまで
季節の花々をプラバンで制作。
fraise02
母が大切に育てて毎年花を咲かせていたシンビジウム。2014年の冬、母が入院してからというもの、みるみるうちにすべて枯れてしまいました。とても悲しんでいる母を見て「わたしにできることは何だろう」と考えていたとき、ふと立ち寄った本屋さんでナナアクヤ先生の立体プラバンの本に出会いました。
美しい曲線と淡い色合いが、表情をやさしく見せてくれる耳飾り。
「チューリップと蝶々のピアス(赤いお花)」
fraise02
母は子どもの頃からわたしがつくったものをプレゼントするととても喜んでくれました。枯れることのないプラバンの花をつくれば母も喜んでくれるのではないかと考え、さっそく挑戦してみることに。それからというもの、離れて暮らしている母に、プラバンで花をつくっては写真を送りました。
バラの花束のようなリッチなデザイン。
「バラの花束バレッタ」
fraise02
そんなやりとりが続いたある日、母から「作品を販売してみたら?」といわれ、プラバンでアクセサリーをつくってみることにしました。ナナアクヤ先生のお手本を参考に、本物の花を摘んできて型紙にしてみたり、色の付け方を工夫したり、試行錯誤を重ねてオリジナルの作品づくりを始めました。
そっと背中を押せるような作品を
乙女心をくすぐられる、繊細で美しいfraise02さんの作品。制作のこだわりについてうかがってみました。
−15℃の星降る夜、氷に閉ざされた湖上に咲く幻想的なフロストフラワーがモチーフ。
「フロストフラワークリスマスコフレ」
fraise02
まずひとつ目のこだわりは、毎回オリジナルで制作している型紙です。何度も切っては焼いてを繰り返し、形状やサイズを微調整していきます。本物の花びらから型取りしたり、かたちを想像しながらつくったりしていますが、実物に寄せすぎるとかたちにならないこともあるので、一番こだわって時間をかけています。
胸元がパッと華やかになる、赤い椿をモチーフにしたネックレス。
「冬はつとめて斑入りの椿(つばき)ネックレス」
fraise02
それから、それぞれのお花の“花言葉”を大切にしています。作品を手にしていただいた方の背中を少しでも押せるような作品を制作したいと思っているので、モチーフにする花を選ぶ際にも花言葉を意識しています。また、作品ページからもそんなメッセージが届けられるよう、みなさんにお手紙を書くような感覚で文章を考えています。